本紙紙面
2021年10月26日配信
【プロダクトナウ】ウッドシャッター ナニック
指1本で全ルーバーの角度が連動してスムーズに可動
閉めたまま通風できる間仕切り製品
「ウッドシャッター」窓への施工例
オンラインIBNでも既報の通り、ナニックジャパン(株)(甘露寺信房社長)の「ウッドシャッター」が「2021年度グッドデザイン賞」(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞した。
同社では、「ウッドシャッター」を約26年間日本市場で販売してきたが、昨年来のコロナ禍において、その高い機能性とデザイン性から、間仕切り(パーティション)として再注目され、今回の「グッドデザイン賞」受賞に至った。そこで改めて「ウッドシャッター」を取り上げたい。
「ウッドシャッター」とは、可動式ルーバーが付いた建具のことで、主に窓枠に設置し、開閉、あるいはルーバーの角度を変えることで視線を変え、光量や空気の流れを調節するものである。アメリカでは非常にポピュラーなエレメントで、ウッドブラインドかウッドシャッターどちらを選ぶのか、という人気を二分する存在となっている。
ナニックジャパンでも約26年前にアメリカ製(ナニック社製)「ウッドシャッター」の輸入・販売を開始した。ところが当時の「ウッドシャッター」は、ルーバーの真ん中にチルト棒と呼ばれる棒が1本縦につけられ、そこに1枚1枚のルーバーが結合されてルーバー全体が可動するという仕組みになっているなど、製品としての精度があまり高くなかった。
そうなると、本紙2020年3月25日号プロダクトナウにて紹介したウッドブラインド「プレミアムシリーズ」と同様に、自社で独自のメカ機構を開発するのが同社の流儀である。チルト棒がなくとも、1枚のルーバーを指で動かすだけで、すべてのルーバーが連動して動く「ルーバー駆動機構RP26」という画期的なシステムを開発したのだ。
「ルーバー駆動機構RP26」とは、框内(縦ルーバータイプは桟内)に、「ラック アンドピニオン式ギア」(下図参照)が組み込まれたもの。この「ラック アンド ピニオン式ギア」の技術とユニット化した手法の組み合わせが特許技術になっている。
こうして、チルト棒を必要としない高い操作性と、チルト棒のないスッキリとしたデザインの「ウッドシャッター」が誕生したわけだ。
「ラック アンド ピニオン式ギア」
ラインナップは、ルーバー方向がヨコ型とタテ型の2タイプ、ルーバー形状(幅)は、閉じると完全フラットな状態になる「フラットタイプ」(先端合い決り形状/58mm、86mm、112mm)、木の温もりが感じられる「流線形タイプ」(64mm、89mm、114mm)、スリムでスタイリッシュな「平行四辺形タイプ」(34mm)の7種類。カラーはウッドブラインド「プレミアムシリーズ」と同様に標準73色を展開、特注色にも対応する。
また開閉方式については、開戸、引戸、折戸、FIX戸などさまざまな方式に対応している。そのため窓だけでなく室内ドアや間仕切りとしても利用できるようになっている。
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