業界ニュース

2015年11月9日配信

三重大学の実験検証結果「カーペットは人にリラックスを与える」

 三重大学大学院医学系研究科、および生物資源学研究科は、このほど「室内床材種の違いが人に与える影響」をテーマに実験検証に取り組み、このほどカーペットはフローリングに比べ「リラックス度が高い」、「カーペットは人にリラックスを与える」という検証結果を発表した。

 三重大学大学院医学系研究科が行った今回の実験検証は、室内で使われる代表的な床材、カーペットとフローリングを用い、被験者(男女42人)が各床材を10分間歩行した時のリラックス度を、脳波計と皮膚インピーダンス計で客観的に測定し、それらを解析・比較検討するというもの。
 検証では、脳波計を使い、リラックスした状態で多く発生するα波の含有率を測定すると、42人中32人がフローリングよりもカーペット上を歩いた時の方が、α波の含有率が多いという結果となった。一方、緊張した状態で多く発生するβ波の含有率を測定すると、カーペット上を歩いた直後の方が含有率が多かったのは、42人中14人だった。
 また、皮膚インピーダンス値(手のひらの発汗量)については、42人中32人がカーペットを歩くときの方が値は大きい、すなわち手のひらの汗量が少なく、リラックスしている状態という結果となった。いずれの実験も、有意差検定では有意に「カーペットは人にリラックスを与える」というものだった。
 さらに心理テスト(SD法)も行い、カーペットはフローリングに比べて「穏やかな」、「疲れを感じない」、「落ち着いた」などと感じる人が多く、心理的な面においてもカーペットのリラックス効果が示された。
 なお、同研究については、海外医学系雑誌「Iranian Journal of Public Health」に論文掲載が受理(2015年9月16日付)され、また日本神経科学学会でも今年7月に発表された。

 現在、日本カーペット工業組合は、カーペットのさまざまな魅力(ハウスダスト舞い上がり抑制効果、省エネ効果、集中力向上効果など)について調査・研究に取り組み、カーペットの安全・快適性について幅広く訴えている。三重大学大学院医学系研究科と取り組んだ研究についても、重要なテーマとして議論を重ねており、今回の研究結果を活用し、今後もカーペットの魅力を追求していく。また「第34回ジャパンテックス2015」にも出展し、同研究結果について紹介するほか、「リラックス効果」を体感できるゾーンも設ける予定。

日本カーペット工業組合のホームページ
http://www.carpet.or.jp/

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