本紙紙面
2026年6月10日配信
【PROPOSTE 2026 レポート②】
「Heritage Forward」が示した進化形
機能性・自然素材・デジタル技術で広がるテキスタイル提案

環境と機能を両立するCREVIN
「PROPOSTE 2026」では、開催テーマである「Heritage Forward(受け継がれる遺産を未来へ)」のもと、欧州メーカーが培ってきた伝統技術をベースにしながら、機能性や環境性能、新技術を融合させる提案が目立った。
前回レポートでは「機能性の高度化」「インドア・アウトドア」「自然素材」「デジタルプリント技術」といったキーワードを紹介したが、今回は各出展企業の具体的な提案内容を中心に見ていきたい。
機能性の高度化
今回のPROPOSTEでは、防炎、耐久性、メンテナンス性、抗菌、遮音といった機能性素材が、コントラクト市場だけでなく住宅市場へと広がっている点が印象的だった。
今年で創立50周年を迎えたスペインのCREVINは、ホテルや公共空間向けの高機能ファブリックを提案。イージークリーン性や耐久性、低アレルギー性を備えながら、溶剤やコーティング加工に依存しない製品づくりを打ち出した。機能性を後加工ではなく糸設計などで実現、環境配慮と高機能を両立した提案として注目を集めた。

50色のフロックプリントを展開するAQUACLEAN
同じくスペインのAQUACLEANも、機能性を生地構造そのもので実現する考え方を訴求。さらに市場全体では減少傾向にあるフロックプリントについて、あえて50色展開へ拡充することで差別化を図った。
「インドア・アウトドア」の境界が曖昧に

PARAはイン・アウトを強力に訴求
今回の会場で頻繁に見られた(聞かれた)キーワードが「インドア・アウトドア」だった。従来は屋外向けとして開発されていた高機能素材を、よりソフトな風合いに仕上げることで、住空間へ提案する流れが加速している。さらにアウトドア向けもデザイン性や素材感を追求したものが多数提案された。
その代表がイタリアのPARAである。屋外と屋内を同じ素材、デザインで統一する提案を強化、「OUTIN」「IN OUT」を大々的に訴求した。

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