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リノベーション

2025年2月28日
グローバルベイスが渋谷SAKURAタワーに新オフィス


エントランス。「家」の中と外をつなぐアプローチ空間として、開けたラウンジと対照的な洞窟をイメージ。

 Daigasグループのグローバルベイス(株)(茂木 敬一郎社長)は事業拡大に伴い、2025 年1月23日付で、東京・渋谷の渋谷サクラステージ SAKURAタワー6Fに本社オフィスを移転し、営業開始した。これは、同社が2020年の Daigasグループに参画以降、急速な事業拡大や人員増加していることを背景に、オフィスを拡大することとなったもので、執務エリアとフリーアドレスエリアの2つに分けられた新オフィスのデザインを建築家の谷尻誠氏、吉田愛氏が率いる「SUPPOSE DESIGN OFFICE」に依頼した。

 ちなみに、フリーアドレスエリアは、住まいを提供する企業であるグローバルベイスのオフィスの在り方として、「オフィス」と相反する「家」をテーマとしており、リビング、ダイニング、和室、書斎、庭などの「家」という概念を構成している様々な要素を「オフィス」に落とし込むことで、働く場所という枠にとらわれない時間や状況を生み出すことを試みており、ひとつの大きな「家」のような空間の中で、多様な働き方や使い方に柔軟に対応し、お客の信頼と安心を得られるような重厚感を目指したという。


ラウンジ。ひとつの空間にリビングとダイニングキッチンをまとめ、大きなLDKを模したデザインに。リビングスペースには L 字型のソファとオリジナルのローテーブル、真ん中にはダイニングを想起させる大きなテーブルを設置。その奥には、キッチンスペースをイメージした造作棚とカウンターを設けた。また、壁には試し書きをコンセプトにしたアートを飾っており、社員が働くフリーアドレスゾーンとしてだけでなく、当社にお越しいただく方にもゆっくりと過ごしていただけるような広々とした空間に仕上げている。


イートインスペース。ラウンジから室内窓で区切られたイートインスペースは、社員の休憩スペースとして使用。サンルームや庭をイメージし、植栽のグリーンが引き立つ空間で、ガラス天井の照明は調光調色可能で、太陽光のような光を演出する。


小上がり。踏石による境界と和の要素によって、大きなラウンジとの対比を作った離れのような場所に。中心に置いたテーブルと窓際のカウンターの足元は掘こたつになっている。

■ SUPPOSE DESIGN OFFICE Co., Ltd. 吉田愛氏、谷尻誠氏のコメント
 ご依頼をいただいたときに、オフィスをただ働く場所として作業性や機能性を求めるだけでは、我々がやる意味がないと考えました。オフィスのコンセプトからお任せいただき、住宅を提供するグローバルベイスの事業をオフィスに落とし込み、リビングを中心に7LDK の空間づくりを提案しました。 今回公開したフリーアドレスエリア全体を「家」として捉え、LDKに中心に個室を配置する、7LDK の「家」のような空間をイメージしています。リビングとなるラウンジスペースに人が集まり、その周りの個室は会議室 とするなど、住宅の解釈が変わっても、オフィスになるのではないかという考えから、7LDKの家のようなオフィス空間になりました。働く定義は様々ですが、遊ぶことや休むことも仕事のひとつだと思います。オフィスでありながら、オフィスではない家を混ぜることで、様々な化学反応が起きることを期待しています。

■グローバルベイス(株)野田清隆常務のコメント
 以前から、谷尻氏や SUPPOSE DESIGN OFFICEが設計された物件を見ていて、いつか何か一緒に出来ないかと思っていました。一昨年に弊社のリノベーションショールーム「MYRENO OSAKA」のイベントで、谷尻氏に講演いただいたことをきっかけにご縁が繋がり、新オフィスの設計を依頼させていただくことになりました。 クローズドな情報を取り扱う不動産業界では、商談用の個室を多めに作るのが一般的ですが、提案いただ いたオフィスはまったく違っていました。大きなラウンジを中心に、その周りには会議など集まれるスペースがあり、集中したいときは個別の場所に行くことも出来る。社員それぞれが快適な場所を選んで、仕事することが出来ます。 住宅への価値観も多様化する昨今、様々な空間が詰め込まれたオフィスのように、多くのお客様の理想を叶える住まいや暮らしを提案していきたいと考えています。

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