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8月10日 17時00分更新

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インテリアビジネスニュース 2026年8月10日号(No.902)
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9位:
【プロダクトナウ/開発者インタビュー】サンゲツ
カーテン見本帳『AC』収録「AC1401-1406」
使用済みカーテン生地が新しいカーテンに
カーテンの水平循環リサイクルシステムを構築
10位:
【ザ・チャレンジ】テキスタイルクリエーター 押鐘まどか氏
日本の産地技法を未来へ運ぶ「テキスタイルの箱舟」
アート作品ではない再現性のあるテキスタイルを展開

本紙紙面

2026年8月10日配信

【プロダクトナウ/開発者インタビュー】サンゲツ
カーテン見本帳『AC』収録「AC1401-1406」
使用済みカーテン生地が新しいカーテンに
カーテンの水平循環リサイクルシステムを構築

ドレープ:AC1403
ドレープ:AC1403

カーテン見本帳『AC』
カーテン見本帳『AC』

 社会的に環境意識が高まる中、インテリア商品においても環境負荷低減への対応が不可欠となっている。さらには、単なるリサイクル商品ではなく、商品から商品に生まれ変わる水平循環リサイクルの実現が求められはじめている。そうした中、(株)サンゲツ(近藤康正社長)は、帝人フロンティア(株)(鎌田進社長)との協業により、使用済みカーテンを新たにカーテンとして再生する水平循環リサイクルシステムを構築、今年6月発行のオーダーカーテン見本帳「2026-2029 AC」に水平循環リサイクルカーテン「AC1401-1406」(1柄6アイテム)として収録した。

 今回、その開発背景や仕組みの概要などについて、(株)サンゲツ 商品統括部門 ファブリックユニット 商品開発課の森田一樹課長に伺った。 


                     ◆

再生糸イメージ
再生糸イメージ

 当社では、再生糸を使用したリサイクルカーテンを以前から販売してきました。これらは由来がペットボトルなどカーテンとは別の素材となります。

 また、2000年からは使用済みカーテンを回収する「カーテン・エコプロジェクト」を展開してきました。役目を終えたカーテンを回収する一方で、それらをどのようにリサイクルするかが大きな課題となっていました。カーテンの場合、素材やカラーが多種多様でそのまま商品に戻すことが困難な状況が続いていました。

 もう1つの大きな課題が、見本帳改廃の際に発生する廃番生地の活用です。見本帳更改の際には一部の生地が廃番となりますが、これらも有効な活用方法を模索してきました。

 こうした状況の中、やはり企業の社会的責任として、廃番生地および使用済みカーテンを商品に戻さなくてはならない、という思いを長年抱いていました。使用済みカーテンは品質の劣化や傷みなど見えない部分が多く、リサイクルには高いハードルがあります。そこで、まずは廃番未使用品を活用したリサイクルカーテンとして、2024年発刊の「2024-2028ストリングス」に収録しました。

 ここで取り入れたのが反毛の技術です。生地を粉砕し、針などで掻いて綿状にし、それを紡績してカーテンの一部に織り込むというものです。廃番品はカラーがバラバラなため、黒色に染めて遮光カーテンの内側の黒糸として再利用します。

図①<br>「ストリングス」でのリサイクルの仕組み
図①
「ストリングス」でのリサイクルの仕組み



 ただし図①のように、お客様から回収した使用済みカーテンを再生するという「本当の意味での循環」には至っていませんでした。そのため、この仕組みを開発している中でも、使用済みカーテンによる循環リサイクルを実現しなくてはいけないという思いは強く、さらなる試行錯誤を繰り返してきました。

 そうして、ようやくたどり着いたのが今回の水平循環リサイクルシステムです。

 仕組みを説明しますと、まず素材に関しては、天然繊維、混紡などさまざまありますが、カーテン素材として広く普及しているポリエステル100%のカーテンに限定しました。回収・選別を行い、ウエイトやフックなどを分離したうえで、使用済みカーテンの品質劣化という課題を解決するためにケミカルリサイクルによって糸を作っています。

 この一連の仕組みについては、リサイクル技術とサプライチェーンを有する帝人フロンティア(株)様と連携することで構築することができました。

 こうしてもっとも普及している素材に絞ることで、回収した多くの使用済みカーテンを品質の安定した糸へ再生することが可能になり、この糸を生地の一部に使用して新たなカーテンとして商品化。さらに、この商品を使用後に回収することで、カーテンからカーテンへの持続可能な循環化が実現し、「古いカーテンから新しいカーテンへ」が実現しました(図②)。

 その第1弾の商品が「2026-2029AC」に収録した「AC1401-1406」です。「AC1401-1406」では、再生糸を10%以上使用しグリーン購入法適合商品として展開しています。

 「AC1401-1406」は、プレーンで使いやすい6色展開となっていますが、今後はデザイン性の高い生地やレース生地などアイテム数を増やしていけるよう検討を進めています。また再生糸比率も価格とのバランスを考えながら高めていきたいと思っています。

 今作のカーテンはベーシックなデザインですので、ぜひ幅広いお客様にお使いいただければ幸いです。あわせて使用済みカーテンの回収についても、リサイクルを推進するパートナーとして、販売店の方々とともに取り組みを強化していきたいと考えています。




サンゲツのホームページ
https://www.sangetsu.co.jp

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