本紙紙面
2026年7月10日配信
【「ドモテックス・アジア/チャイナフロア2026」レポート】
テーマは「Made in China」から「Chinese Brands」
中国床材メーカーが新たな成長段階へ

盛況だったドモテックス会場内の様子
世界最大規模のフロアカバリング国際見本市「DOMOTEX asia / CHINAFLOOR 2026(ドモテックスアジア/チャイナフロア)」が、さる5月27日~29日の3日間、中国・上海の国家会展中心にて開催、中国企業を中心に約1500社の床材・カーペットメーカーが出展した。
同展は、アジア全域におけるフロアカバリング市場のプラットフォームとして、製造拠点であるだけでなく新技術開発、デザイン発信の中心地として高い存在感を示している。
その中で、今年は「Made in China」から「Chinese Brands」がテーマとして掲げられ、単なる生産拠点にとどまらず、技術・デザインを主体としたブランド化へ本格的に舵を切る中国企業が目立った。
また来場者についても国際化の進展が顕著だった。今年は8万3887名が来場、うち海外からの来場者は過去最多となる1万8302人を記録した。日本、韓国をはじめとする東アジア、東南アジア、オセアニアの主要市場から多くのバイヤーが来場したほか、ヨーロッパや北米からのバイヤーも多く、特にカナダ、ドイツ、スペイン、ポーランドで来場者数が増加した。さらに南米など新興市場からの来場も伸び、来場した国・地域数は146にのぼるなど中国市場への関心の高まりを裏付けた。
床材から壁装への横展開が急増
床材メーカーから内装メーカーへ

耐水性を訴求するSPCの展示
さて、会場構成は大きくハードフロア分野(木質フロア、ビニル床材関連)とカーペット分野(タイルカーペット、手織り絨毯など)の2分野にて構成されている。
そのうちメインとなるのが、計4ホールを使用して展開されたハードフロア分野である。会場ではLVT、WPC、SPC、防水床材などさまざまな機能性床材が各社より提案されたが、中でも目立っていたのがSPCだ。
SPC(ストーン・プラスチック・コンポジット)については、2023年取材時のレポートでも触れているが、石灰石を主原料とする高密度基材をベースに、表面の塩ビ層でデザインを施したもの。LVTよりも耐久性、耐熱性、そして耐水性が高く、また石灰石は枯渇しにくい資源であり、100%リサイクル可能で、LVTと比較して製造過程のCO2排出量が大幅に低減されることからサステナブル製品としても注目されている。
さらに耐水性の高さを捉えて、多くの企業が床材としてだけでなく、洗面室やシャワー室向けの壁装パネルとしても提案を強化していた。
一方、SPCは石灰石が原料であることから非常に重い点が壁装パネルとしての課題といえる。その課題に対応する新素材として、kingdomfloor社から、樹脂を微細発泡させる新技術「LytCore(ライトコア)技術」を導入し、SPCよりも重量を約25%軽減した「EPC」と称する壁装パネルが提案された。
この他にも、壁装パネルとしての新提案が随所に見られたのが今年の大きな特徴だった。

kingdomfloor社「EPC」
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