
大賞を受賞した湯浅景子さん
●大賞を受賞した湯浅景子氏のコメント
「普段は本の装丁やパッケージの絵を描く仕事をする一方で、東京、台湾などで個展をやりつつ、依頼された描き下ろしの仕事もしています。冥銭は死者が死後の世界で困らないよう金銭の代わりに棺に納める副葬品ですが、作品では金箔を、絵の具を重ねた台紙へと剥がし移し取ることで反射を抑え、不揃いの小さな紙片にしたものを一枚ずつ貼り重ねています」
「今回の『光凪』という作品は、この冥銭を使って壁を製作したもので、茶室を作ってみたいと考えています。ひたすら貼り続ける作業は、首のヘルニアに悪影響があります。貼るだけなら、友人に手伝ってもらってもいいかとも思いましたが、切ったり貼ったりの単純作業は、意外にその人の手の癖が出てしまうもの。またモザイクタイルと同様、楽をして大きく切って貼るとあまり美しくなく、小さく刻んだ断片の方が綺麗です。ひたすら冥銭を貼り込む作業は体力勝負で、絵を描くのと違った気の使い方が必要です。茶室を作るには、同じようなパネルがあと7枚必要ですが、6月ぐらいには完成させたいです」

ファイナリスト一同と審査委員の記念撮影
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