「(集合住宅の)階下の住民から生活音を理由に訴えられています。知恵を貸して欲しい」
先日、当組合に寄せられた相談です。詳しいことは書けませんが、裁判沙汰になるぐらいですから、とにかく深刻でした。
住まいの騒音トラブルは、時に不幸な事件にまで発展してしまうこともあります。そこまでいかないにしても、音に関するイザコザは全国各地で起きているのではないでしょうか。
※この等級に関しては、従来からの空間性能を推定した等級表示(推定L値)と、2008年に改訂された部材単位の等級表示(ΔLL等級)を併記しています。従来表示から新表示への置き換えは、おおよそ上表のように対応しています。
※日本建築学会では「軽量床衝撃音」を低減するレベルについてランク分けしています。性能として等級のうち1級以上を推奨しています。
こうしたさまざまな音問題の対策でお役に立てるのがカーペットです。
冊子「新訂カーペットはすばらしい」の22~23ページ「静かな歩行音でトラブル解消」では、カーペットを敷くことによって音環境がどれだけ改善されるかを説明しています(表を参照)。
詳しくは冊子をご覧いただくとして、ここからは実際にカーペットの効果を体感した人の声をご紹介しましょう。
数年前、あるマンション管理組合のAさんから当組合に下記のようなお便りが届きました。
「築20年になる私どものマンションでは、リフォームでフローリングなどにしたがる人が多く、頭を抱えております。スラブ厚20㎝以下のマンションでは、どんなにゴムを敷いた遮音性の高さを謳った工法でも、硬質床材を用いた場合、カーペットのような防音・遮音性は出せません。
我が家の真上の住戸もリフォームをおこない、ダイニングテーブルのある部屋は塩ビタイル(床下は遮音性能最上級の二重床に変更)に変わりました。
すると、階上の方がダイニングの椅子を引くたびに、出港する船が鳴らす汽笛のような『ブォー』という音が響くのです。一方、カーペットを敷いている部屋の下では重低音がたまに聞こえるだけで、そのほかの音は聞こえず静かです」
気になりますねぇ、「ブォー」という音。勉強中やリラックスしたい時などには聞きたくありませんね。その問題を解決してくれるカーペットのすばらしさを実感したAさんは我々インテリア業界に求めます。
「カーペットこそハイグレードな床材であり、殺伐とした世の中においては真に安らぎの得られる温かみのあるものだと、もっとアピールしてください」
こんなに満足してくれる方がいらっしゃる。私たちがカーペットを薦めることで幸せになる方はきっとたくさんいるはずです。業界の皆さん、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。(日本カーペット工業組合事務局)【お知らせ】
冊子「新訂カーペットはすばらしい」はこのほど、発行から2年が経過いたしました。今後、さらに多くの方にご覧いただけるように、4月からPDFファイルで公開いたします。
当組合ホームページにアクセスしてください。
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