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2023年2月11日
【デコレーター視点でみた「ハイムテキスタイルトレンド2023」】
自然の持つランダムな芸術性が魅力
レポート:越川洋平 氏(オーブインターナショナル)


ハイムテキスタイルトレンド2023


越川洋平 氏

【TEXTILES MATTER】
 3年ぶりにやってきましたハイムテキスタイル。ずいぶん間が空いてしまったけど、昨年も一昨年も「Heimtextil Trends」だけはしっかり発表してくれていたことには感謝したいです。何せボク自身、日常の仕事の中でインスピレーションソースとしても大いに役立ててきたものなので、もうこれ無しではアイデアが枯渇して仕事になりません。ということで、期待に胸を膨らませて南回りではるばるやってきました。

 今年のメインテーマは「TEXTILES MATTER」。文字通りテキスタイル問題ということですが、繊維産業が抱える環境問題にスポットが当たっています。繊維産業って、全産業の中で2番目に環境負荷が高い産業って言われているのですが(1番は石油産業)、これを何とか改めて地球環境に配慮した循環型の産業に移行しましょう、というテーマです。今年は色や柄よりも技術的なことに重きを置いているようにしか見えなかったので、ボクらのようなコーディネーターや専門店からは遠く離れたテーマになってしまった……、はじめはそう思って落胆してしまいました。

 環境問題に関してはずいぶん前からハイムトレンドに取り上げられていたものの、2年前の2021年にこういった循環型に特化したトレンド提案に大きくシフトしました。環境問題がど真ん中に来た2021年から今年まで、振り返って良く見てみると同じ流れの中にあるので、決して今年ガラッと変わったわけではないことに思い至り、その上で今年の企業ブースを見てみると、昨年のトレンドで示された色や柄がたくさん出ていたので、しっかり分析して自分の中に取り込んでおかないといけないなぁ、と思いました。例えば、昨年の「Deep Nature」で取り上げられたアースカラーは今年の主力だし、「Beyond Identity」のオレンジも今年かなり目立った色だし、「Empowered Identity」に相当する重厚な織物が多く見られたり。パントンのカラーオブザイヤー2023の「Viva Magenta」に至っては、色も思想も「Hyper Nature」にドンピシャですしね。

 これはもう気を引き締めて行かないといけない!と一度は落胆した気持ちを立て直して、じっくり見て行きたいと思います。

 

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