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2023年1月27日
【連載 カーペットはすばらしい】日本カーペット工業組合
家庭内重大事故はカーペットが防ぐ!

*プレゼント企画あり



 真っ白なカーペットの上に滴り落ちる鮮血。昨秋のジャパンテックス開幕前夜の東京ビッグサイト、当組合ブースでのこと。不安定な場所でタイルカーペットをカッターで切ろうとしたのが間違いでした。“ぐさり”と音が聞こえるぐらいの勢いで刃が指に……。今、思い出すだけでもゾクッとします。

 こうした日常生活における事故は頻繁に起きており、東京消防庁によると、令和2年に日常事故で救急搬送された人は都内で12万7382人にのぼります。そして、このうち最も多い事故種類が、「ころぶ」です。実に7万4004人もの人が「ころぶ」事故で搬送されているとのこと。2番目に多い「落ちる」が1万4253人、冒頭のような「切る・刺さる」が2952人であることを考えると、いかに「ころぶ」が突出して多いかが分かります。

すべりにくく転倒しても衝撃吸収

 今回は、住宅での「ころぶ」、「転倒」時におけるリスク軽減(頭部損傷などの重大事故回避)にカーペットが有効であることを、冊子「新訂カーペットはすばらしい」から引用してご紹介します。

 繊維でつくられ、ソフトなイメージのあるカーペットですから、転んでもケガをしにくいことは皆さんも何となく想像できるでしょう。その安心・安全性は数値でもしっかりと裏付けられています。
 そもそも「転倒」以前の話として、カーペットは「すべりにくいので安心・安全」(冊子10~11頁)の床材です。パイルのあるカーペットを足で踏み込んだ時、一時的に凹みが生じ、それが引っかかりとなって抵抗力が大きくなるため、すべりにくくなるのです。


図①


図②

 東京工業大学が調べた床材の“すべり抵抗値”(図①参照)を見ると、木質床などに比べて圧倒的にすべりにくいことが分かります。その上で、たとえ転倒しても「衝撃を吸収してくれる」(冊子12~13頁)のがカーペットです。

 当組合は上智大学などと共同で、転倒衝撃の人体頭部への影響をみる実証実験を2017~18年にしています。実験は頭蓋骨骨折の発症リスクを評価するもので(詳細は組合HPをご覧ください)、自動車分野などでも利用される頭部障害基準値=HIC値(一般的に1000以下が安全とされる)を評価指標として採用しました。結果、フローリングが“1740”であるのに対し、カーペット(ウールカット12㎜+下敷きウレタン)は高い安全性を示す1000以下の“497”となりました。脳挫傷や骨折など重大事故の可能性はほとんどないということです(図②参照、転倒姿勢「つまずき」の場合)。

 “家庭内重大事故はカーペットが防ぐ!” カタイ床で転倒したら危険です。是非、リビング、廊下、階段などでのカーペットのご利用、ご採用をお願いいたします。
 ただし、タイルカーペットをDIYで貼る時はカッターの取り扱いに十分に注意してください。



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