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2020年11月10日
【デジタルプリント×内装工事店】
アーティストのデザイン力で新しい壁紙ビジネスの可能性広げる


アーティスト:大竹寛子/作品名:Butterfly-Camouflage-Vol.2

 「うまくいかなかった原因はコンテンツだったと考えています。デジタルプリント壁紙の最大の魅力はデザインです。壁紙の地産地消モデルという新しいビジネスモデルを構築するためには、圧倒的に突き抜けたようなデザインが必要です。そのためは風景写真のようなものではなく、アーティストが描く力強いデザインが不可欠だと思いました」

 そう思い立った君和田氏は、さまざまな分野の若手日本人アーティストのもとを訪ねまわり、壁紙地産地消モデルの意義を説き協力を要請していった。

 それと併せて、ハンガーズの中ですでにデジタルプリント機器を導入している加盟店に声をかけて、ハンガーズ内に「デジタルプリント壁紙協議会」を昨年3月に立ち上げ、壁紙地産地消モデルのネットワーク化の準備を進めていった。

 そして「デジタルプリント壁紙協議会」のコアメンバーであった(株)ホーコーズ、(株)オスクとともに、今年9月、アーティスト壁紙地産地消販売ネットワーク「KABEGA」を発足したわけだ。

 その「KABEGA」の具体的なビジネスモデルであるが、まずアーティスト壁紙を販売するECサイトを立ち上げる。そこで一般ユーザー、あるいは建設業者からのアーティスト壁紙を受注、デザイン、サイズ、価格の確定後、「KABEGA」本部にて壁紙出力用のデータ制作を行う。そのデータを発注者の所在地に近い「KABEGA」参加店(内装工事店)に送信、参加店自身が壁紙として出力し、それを現場で施工するという流れとなっている。

 ECサイトの制作・運営、出力データ制作は(株)ホーコーズが行い、アーティスト開拓や参加店開拓を(株)オスクが担う。そして全体のプロデュースを君和田氏が行うといった役割分担となっている。

 さて、「KABEGA」にとってもっとも重要なポイントになるのがアーティスト作品であるが、現在は14人/組のアーティストと契約し壁紙用に落とし込んだ作品の提供を受けている。さらに六本木のアートギャラリー「605」と提携して、駆け出しの若手アーティストの作品提供も受けている。


アーティスト:Plune.堀内映子/作品名:OHANA

 

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