「大阪・関西万博」迎賓館のタペストリー制作中
手塚氏と川人氏
(株)川島織物セルコンは、4月13日(日)~10月13日(月)の期間に大阪・夢洲で開催される「大阪・関西万博」(主催:公益社団法人2025年日本国際博覧会協会)において、賓客の接遇施設である迎賓館にしつらえるタペストリーを制作している。
同社では、タペストリー制作について、大阪・関西万博の迎賓館を国内外の賓客をもてなすにふさわしい空間として演出するため、会場デザインプロデューサー・藤本壮介氏の意向を受け、現代アート作品の制作を決定、それにともない古きを重んじながらも現代的な感覚を持つ現代美術家の手塚愛子氏、川人綾氏の両氏をデザイン・制作監修に起用した。
手塚氏は、絵画を探求するなかで織物に着目し、歴史上の造形物を解体、再構築するという独自の手法を用いた制作で知られ、ベルリンと東京の二拠点で作品制作を行う現代美術家。迎賓館に納めるタペストリーでは、手塚氏の作品の特徴である糸をほどくことによって生まれる織物の繊細さとダイナミックさを存分に表現する。
また、川人氏は「制御とズレ」をテーマに、日本の伝統的な染織や現代の神経科学を背景にもつ、抽象的なグリッド状のペインティングを中心に制作する現代美術家で、錯視効果による現実とイメージのズレによって生まれる色ムラの豊かな表現や特異な奥行を備えた作品が特徴である。川人氏ならではの視覚効果を狙った作品によって、端正な迎賓館の内装に彩りを与える。
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