マーチン・ウォーラー氏
英国のブランド、アンドリュー・マーチンのデザイナー、マーチン・ウォーラー氏が来日。ブランドのデザイン・コンセプトや世界のトレンドについて語った。主催は日本での取扱い代理店である(株)チェルシーインターナショナル。
「ANDREW MARTINの世界」は、英国大使館の一室にソファや椅子を用意し、アンドリュー・マーチンのファブリックやクッションをちりばめリラックスしたサロンスタイルで行われた。「プレイフル-遊び心」、「ノスタルジック」、「世界中の文化からのインスピレーション」をデザインの柱として、ニューヨークに住んでバーに通う独身男性のインテリアなどをイメージし、世界感をふくらませているそうである。
最近のデザイン・トレンドでは、テクスチャー感、サプライズ感、アートの存在、ごく普通のものを繰り返し置くレピテ―ションなどがポイントで、ブランドとしては未来的で心地よい物を目指していくそうだ。
今でも13歳の気持ちのままと語るマーチン氏。工業的デザインや機械の設計が大好きで、飛行機や巨大なオブジェはその影響によるそうだ。象が一頭まるまる付いているコテージに宿泊した経験や北西ミャンマーのナガーランドの美しい手織りについて、また、15歳の時には部屋をオレンジとパープルに塗り、退屈な時代にアクセントある部屋を自ら創造したエピソードなどが語られた。上質のファブリクとウィットに富むインスピレーションの源が、どこからくるのかうかがい知るエピソードも披露された。
文・あみむらまゆみ
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