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展示会の模様

　フジライトカーペット(株)の「2017秋冬商品提案会」が6月14日から3日間、アーツ千代田3331（外神田）で開催された。「来店客が商品情報をWebサイトで…」、こうした向きもある時代。それには店頭・売り場の魅力度を上げることが欠かせない。そうした時代に対応するため、「売り場のミステリー」と題して、6つの＜提案軸＞でフジライトならではの新商品と新企画を発表した。

　1つ目は、ヒットが＜予感＞される「ガズニーウール」（山岳地帯で飼育された羊の毛）。保温性・耐久性に優る。次世代のトレンド商品として注目される。アフガニスタンで織りパキスタンで仕上げた。見事なグラデーションも。

　2つ目は、売場＜活性＞化のための「ギャッベ」（売れ行き№１、若い世代が支持）。イランの半遊牧民が手織りしたハイクオリティな逸品。素朴な感覚で、売場に華やかさと賑わいをもたらす。

　3つ目は、視点を変えて新たな顧客の＜獲得＞を目指す「日向段通・ヒムカプレミアムＺ」。原綿の風合いを活かす擬麻加工糸と藍染め糸を組み合わせて作り上げたメイド・イン・ジャパンの商品。和の魅力、クールジャパンに萌える女子がターゲットである。

　4つ目は、プロパー定番商品の＜要＞「オーセンティックコレクション」。イラク並びにトルコのウィルトンと、中国の綿密なデザインをプリントした発色の美しいカーペット。それにブランド・カーペットの「HANAE MORI」。中国ゴブランの花柄と市松柄。リボン柄の国産モケットも。ロングセラーアイテムである。

　5つ目は、最重要ターゲットVIP顧客を＜探索＞する、シリアル№付きのアート作品。トルコ・へレケ産の「エルトゥールル号」と、「イスタンブールの7つの丘と7人の支配者」で企画提案。前者は、127年前の遭難船で、救出者を日本の艦で送ったという。これをテーマとした絹絨毯。後者は、丘の上にイスタンブールを作った人物を配した絹絨毯。いずれも歴史的ロマンをもつストリー性がある。

　6つ目は、コアな顧客を＜集客＞するための「アンティーク・ペルシア」。資産価値もある『20世紀近代ペルシア絨毯名品展』を企画提案した。また、究極の絨毯を披露。色糸52色使用の有力工房の『天空の楽園』と、今年、日本デビューするマシャドの絨毯工房の「天国の庭」。どちらも斬新なペルシア絨毯である。