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2008年4月25日配信

サントリーフラワーズ インテリア感覚の生花商品「tu-tu r.t.d.」本格販売へ
「tu-tu r.t.d.」
サントリーフラワーズ(株)では、生花と人の新しい関係を提案する、インテリア雑貨感覚の生花シリーズ「tu-tu r.t.d.」(ツツ アール・ティー・ディー)を開発、昨年10月、東京で開催された「デザインタイド」で発表して以降、東京・大阪でテスト販売を行って来たが、生花業界最大の需要期である「母の日」(5月11日)を機に、いよいよ本格販売に乗り出すことが明らかになった。

「tu-tu r.t.d.」は、サントリーフラワーズと、広告制作会社サン・アドのデザインレーベル「ROCK,PAPER,SCISSORS」のコラボレーションによって開発されたもの。透明なPETの筒と、水分を含むゼリー状の給水剤が入った再生紙モールド花器に、切り花をセットしたシンプルなフォルムが特長だ。コンセプトは、“遠い宙で咲いている花を土壌ごと掬い取り、カプセルに閉じ込め、地球に持ち帰った”というSF的なストーリー。透明な筒パッケージの表面には、遠い星のキラメキをイメージした幾何学的な模様が刻まれている。その宇宙的イメージのフォルムは、華やかさやデコラティブな演出を求める、洋花のフラワーアレンジメントではなく、むしろ日本の伝統的な“侘び寂び”の精神に通じている点がユニークと言える。
ネーミングの「tu-tu」は、生花が透明の“筒”に入っていることや、フランス語で「あなた」を意味する“tu”にかけた造語で、さらに宇宙の彼方にある未知の世界と交信する、“ツー・ツー”という電波信号をもイメージしている。また「r.t.d.」は、飲料業界では缶入りのチューハイやカクテルなど、買って帰ってすぐ飲める“ready to drink”というカテゴリーを意味する言葉。「tu-tu r.t.d.」では、花瓶などに生けかえる必要がなく、買って帰ってすぐに飾れる“ready to display”の生花を意味している。
「tu-tu r.t.d.」の花は、種類や置かれる条件によるが、直射日光を避け、涼しい場所に飾ると長持ちする。
欧米と比べ日本では、花を贈る習慣が日常生活に浸透していないが、同社では、取り扱いが簡便な「tu-tu r.t.d.」を、エキナカやショッピングモールなど、人が多く集まる場所で展開し、気軽に花と接する機会を増やすことで、花屋へ行くことに抵抗があるシャイな男性たちにも、雑貨感覚でストレスフリーに花を買ってもらうことを狙っている。
ちなみに、価格はオープンプライス(店頭価格は概ね1500~1800円)。品揃えは、季節によって変わり、販売店のリクエストにも応えていく。

サントリーフラワーズでは今後、生花店はもとより、インテリアショップや雑貨店、カフェなど異業種での売場展開にも注力するとともに、店舗やイベントの空間ディスプレー素材としても提案していきたいとしている。
なお、サントリーフラワーズ(株)は、2002年7月1日、サントリー(株)の花事業部が分社独立した100%出資会社。先頃、グループ企業のオーストラリア・フロリジン社(芦刈俊彦社長)と共同開発した「青いバラ」が、遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物多様性の確保に関する法律「カルタヘナ法」に基づく承認を得たことから、2009年の販売開始を目指し、生産・販売体制の整備に取り組んでいる。また、「青いバラ」の開発過程で生まれた、初の青色系カーネーション「ムーンダスト」は、切り花分野で既に全国展開されている。

tu-tu r.t.d.のホームページ
http://www.moondust.co.jp/rtd/
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