リノベーション

2021年10月14日配信

YKK AP 戸建リノベ市場活性化に向け「性能向上リノベの会」発足

「性能向上リノベの会」イメージ
「性能向上リノベの会」イメージ

 YKK AP(株)は、全国の住宅事業者を対象に、中古戸建住宅リノベーションの活性化を目的とした「性能向上リノベの会」を10月1日に発足した。

 現在、日本国内に6000万戸以上ある住宅のうち、約9割は現行の省エネルギー基準の断熱性能を満たさない住宅とされる一方、政府の掲げる「2030年までに温室効果ガス排出量46%削減(対2013年比)」や「2050年のカーボンニュートラル社会の実現」のためには住宅の断熱化・省エネ化が欠かせない。特に戸建住宅では、窓からの熱の流出入はもっとも大きな割合を占めており、住宅における冷暖房費抑制のためには窓の断熱化が非常に重要といえる。また、耐震性能においても、開口部は弱点となり得る重要な部位でで、開口部の設計配慮を行うことで住宅の耐震性能を高めることがでる。

 そこで同社では、こうした日本の中古住宅市場が抱える課題に向き合い、実物件で実証する「戸建性能向上リノベーション実証プロジェクト」を2017年度から各地のリノベーション事業者と共働で取り組んできた。今回、同プロジェクトで得た知見やノウハウを基に、「性能向上リノベの会」を発足し、住宅事業者による戸建性能向上リノベーションのビジネス展開を支援する。

 「性能向上リノベの会」は、主に住宅事業者などのプロユーザーを会員対象とし、物件選定の事前相談・調査・契約・設計・工事管理・引き渡しなど工程ごとに業務フローやプロセスを公開することで、リノベーション事業への参入にボトルネックとなる要素を解消する。また温熱計算や耐震診断、住宅ローン・補助金の申請など、煩雑な業務面では、各分野の専門企業による提携サービスを取り揃えた。さらに、専用サイトを通して、認知拡大に向けた施工物件の事例紹介による営業サポートや、有識者のオリジナルセミナーを通じた交流、事業者同士をつなぐネットワークの場を提供する。

ブランディングの一例として、断熱と耐震のそれぞれの現行基準を3 段階のグレード呼称に分類し、性能向上リノベーションがされた証として可視化した「性能向上登録証」を物件ごとに発行し、生活者にとって分かりやすい情報を提供する。
ブランディングの一例として、断熱と耐震のそれぞれの現行基準を3 段階のグレード呼称に分類し、性能向上リノベーションがされた証として可視化した「性能向上登録証」を物件ごとに発行し、生活者にとって分かりやすい情報を提供する。

 「性能向上リノベの会」への加盟条件は、国交省認定「リフォーム事業者団体登録団体」の構成員であること、あるいは建設業許可・宅建業・設計事務所登録のいずれかを取得していること。会費は正会員(工務店・リフォーム店などが対象)が3万円/年間(入会金5万円)、賛助会員(建材流通店などが対象)が1万円/年間(入会金3万円)。

 YKK APでは、「性能向上リノベの会」での事業者と連携した取り組みを通じて、2024年度に1000棟、2030年度に累計1万棟の戸建性能向上リノベーション実施を目指す。

「性能向上リノベの会」ホームページ
https://pireno.ykkap.co.jp
YKK APのホームページ
https://www.ykkap.co.jp

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