特集
2006年4月5日配信
2006年4月05日号 | ||||
オリジナル和紙ブランド「KAMISM」が好評! 壁紙・照明等とのコラボなど多彩に用途展開 |
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-川島企画販売 | ||||
インテリア向けのオリジナル和紙ブランド「KAMISM」を展開する川島企画販売(株)(針貝忠秀社長)は、先頃開催されたJAPANSHOPに出展し、ガラスに和紙を組み合わせた「内照式和紙」を中心に、光のうつろいにともなう、和紙の微妙な表情の変化を演出して、注目を集めた。 「KAMISM」のコンセプトは、「1枚の和紙から広がる空間」。和の感覚にとらわれない、様々な空間の用途に合わせた旬のオリジナル和紙を提案しており、和紙壁紙、内照式和紙(光壁和紙)等々、200点以上のアイテムが取り揃えられており、サイズ・デザイン等のオーダーメイドも出来ることが特長である。 川島企画販売(株)は、川島(株)から分社、平成5年に設立された。主要業務は創作和紙、照明和紙、和紙製品の企画販売である。親会社の川島㈱(川島直彦社長)は、寛文13年(1673年)、江戸で創業された襖紙・障子紙等の老舗である。インテリア業界では、オリジナル壁紙見本帳サンケークロスを展開していた時期もある。現在は、事業を整理再編し、内装工事を始め、手広い事業を展開しているが、中でも川島企画販売は、江戸時代から連綿と続く、グループの遺伝子を受け継いだ存在と言えるのではないか。 加工場には、針貝社長がお父上から相続したアパートを改造、デザイナーやアーティストを集めて、専用の工房を組織した。例えば、クロスの試作品を提案する場合、機械もので二~三週間、手づくりの和紙でも一週間~十日間を要するが、同社では打ち合わせから一~二日で、しかも発注者側が納得のいくレベルの、付加価値が高い提案が出来る。 和紙だけに「和風」の固定観念が強いが、同社では、「KAMISM」を軸に、徐々にモダン和風へとイメージチェンジし、アイテムを広げている。サンプルも、伝統的な2×3判、3×6判だけでなく、500角の分かり易いサイズを用意。建築関係では、ホテルやマンション、住宅、店舗、公共物件等々、ここだけはこだわりを持ちたいというポイントの提案に注力するほか、家具、照明などとの取り組みも行っている。 課題は、一般消費者も含めた幅広いユーザーに、いかにして和紙の魅力を理解してもらうか。そこで、平成15年には、日本橋馬喰町に和紙の魅力を理解してもらうことを目的としてショールームを開設したが、帽子やカバン、文房具、染色等、異業種からの引き合いもあるという。 今後は、自社で紙漉き場を開設して、一層の品質向上とスピードアップを図りたいとしている。淘汰の時代を迎えた和紙業界を、販促加工の面から盛り上げ、産地振興に協力出来れば、とのことだ。 川島企画販売のホームページ http://www.kamism.co.jp |
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