本紙紙面
2025年12月10日配信
【この人に聞く】千葉内装仕上技能士会 会長 佐藤友康氏
業界の変革目指して自ら技能士会を立ち上げ
従来型ではない新しい運営手法を模索

佐藤友康氏
本年10月1日付けで千葉内装仕上技能士会を設立しました。
設立した目的は、千葉県内において内装仕上技能士という資格の認知度を高め、それによって技能士の地位向上を図ることです。
現在は千葉県職業能力開発協会や内装関連組合など関連する団体へご挨拶にまわっているところです。皆さま協力的で、とても心強く感じています。
さて、私自身はもともと広告関連の仕事をしていまして、内装業界に身を投じたのは約10年前になります。職人として技能を磨き、1級技能士も取得することができました。その反面、資格は取ったものの待遇がなかなか向上しないという意見もよく耳にします。こうした現状をどうしたら変えられるのか、どこの誰に働きかければいいのか、そんな業界の仕組みのようなものを知りたいと思い立ち、約3年前に東京内装仕上技能士会に入会しました。
その後、理事として運営側に立つことになりましたが、そこで感じたことは、この業界を変えていくためには自分自身が動く必要があるということでした。その第一歩として、千葉県内になかった技能士会を立ち上げることを決意したわけです。
団体を一から立ち上げるということは、会社を創業するのと同じくらいの労力が必要です。その産みの苦しみの中で、東京内装仕上技能士会の山崎会長をはじめ会員の皆様には多大なる支援をいただきました。この場をお借りして改めてお礼申し上げます。
千葉内装仕上技能士会の運営を本格的にスタートするに当たっては、従来型の団体と同じような形態ではなく、新しい運営方法、新しい取り組みを模索していきます。例えば運営資金の確保は、一般的には会員や賛助会員の会費で賄われますが、それだけでは十分な活動が難しく限界が生じます。そこで資金調達については従来とは異なる仕組みを検討します。また、技能士の認知度向上にはSNSの活用が不可欠ですし、そこから収益につながる可能性もあります。広告業で培ったノウハウを活かして、新しい組織運営に挑戦します。
こうした取り組みがうまくいけば、他県の技能士会にもノウハウをフィードバックできると思います。そうすることで技能士会全体を活性化することができるのではないでしょうか。千葉県がモデルケースになり、まだ技能士会がないエリアにも、誰かが立ち上げられる土壌をつくりたいと思っています。
もちろん、これまで諸先輩方が実施してきた、小中学生対象の職業体験、高校生相手の出前授業といった、子どもたちに向けて内装業をPRする事業も積極的に行っていきます。すでに千葉県内の高校で具体的な話が進行しています。
現時点で会員は7名ですが、方向性がより明確に示せるようになってから本格的に会員募集を開始します。ご興味がある技能士の方、これから資格を取りたいという方は、ぜひ入会をご検討いただきたいと思います。(談)
■問い合わせ
千葉内装仕上技能士会(電話・047-393-8530)
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