本紙紙面
2025年7月25日配信
【プロダクトナウ】開発者インタビュー
オーダーカーテン「abita ZIONE 2025-2028」 シンコールインテリア
コンセプトは「気持ちにフィットする心地よさ」
飽きのこない、表情豊かなプレーン生地
「abita ZIONE 2025-2028」
シンコールインテリア(株)(市川浩社長)は、「気持ちにフィットする心地よさ」をコンセプトに、オーダーカーテン見本帳「abita ZIONE(アビタジオーネ)2025-2028」を、さる6月23日に新発売した。
同見本帳は、全点防炎の総合型カーテン見本帳「メロディア」に対して、心地よさや手触り感、あるいは価格上限(上代4800円/㎡以内)を設定した、一次取得者など若い世代に向けた住宅向けオーダーカーテンシリーズである。
その企画背景や特徴について同社プロダクトデザイン部の金谷彰夫部長に聞いた。
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「ウィッカー」
新しい「abita ZIONE」のコンセプト「気持ちにフィットする心地よさ」とは、綺羅びやかさや多色使いではなく、住まう人の気持ちにフィットするような長く使い続けられるアイテムを提供したいという思いから設定したものです。
昨今は、カジュアルな服装で出勤するのが当たり前になり、在宅ワークも一般化するなど、住宅とオフィスはボーダレスになっています。また学校や医療施設も含めて、内装デザインの垣根がなくなりつつあり、さまざまな空間に心地よさが求められています。
その中で、全体的なトレンドとして、マット感やナチュラル嗜好が非常に高まっています。例えば、壁紙なら石や木目など素材そのもののデザイン、あるいは食べ物でもなるべく加工しないものが注目を集めています。今回の「abita ZIONE」は、そうしたトレンドを取り入れつつ、機能性やコスト面も考慮して開発しました。
巻頭企画「Tips for Comfort 心地よさのためのヒント」では、そうしたコンセプトで開発した新柄の中から、特にこだわった生地を「テクスチャー」「デザイン」「カラー」の3つのテーマで紹介しています。
まず「テクスチャー」は、自然素材のような風合いや光沢感が美しいプレーンな無地生地を中心にラインナップしています。プレーンは飽きがこず、いろいろな人に合いますし、用途や場面に関わらずボーダレスに使えるデザインです。また単なる無地ではなく、エンボス加工や織組織の変化などさまざまな技法を用いて表情豊かに仕上げています。例えば、「ウィッカー」は、バックカットと糸の太細で表現した中薄地生地です。透け感が異なるため、光の入り方の変化を楽しめるモダンなデザインとなっています。
次に「デザイン」では、空間を華やかに演出する個性的なデザインパターンを紹介しています。
ここで1つ注目しているのがレトロテイストです。近年、若年層の間では昭和レトロ、平成レトロなどレトロがトレンドになっており、例えばファッションでも1960年代のビンテージが好まれています。昔からあるデザインというのは、それだけ長く愛されている証であり、どこか安心感を与えます。また若い人にとっては新鮮で楽しいと感じるかもしれません。そうしたレトロなモチーフをアレンジし、新しいものとして提案しています。
今回の見本帳表紙のデザインに選んだ「トルマリ」が代表的なデザインです。レトロ感のある水彩のパターンを鉱石のインスピレーションで躍動的に表現しました。
「トルマリ」
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