特集

本紙紙面

2023年10月12日配信

【この人に聞く】株式会社カズマ 代表取締役副社長 小寺隆治氏
「光と影」をコンセプトにした新シリーズ
「LIGHT & SHADOW」12月初旬発売へ

「ギフトショー」出展ブース
「ギフトショー」出展ブース

 当社は原材料加工から生地製造、縫製加工までのすべてを自社のモノづくり品質で統一し一貫生産体制を敷く、世界でも類をみないオンリーワンのカーテンメーカーです。

 主な事業はインテリアメーカー、チェーンストアなどを対象としたカーテンのOEM生産ですが、今から15年前の2008年にオリジナルブランド「lamieux(ラミュー)」を発売しました。OEMでは価格訴求タイプの商品開発が主体ですが、「ラミュー」ではデザインや品質にこだわった中高級品を展開、その後も横使いの「シームレスドレス」、ナチュラル感にこだわった「nomama」、アルミフィルムを経糸に使用した超遮熱・保温生地「ECO FINE」など高品質なシリーズを販売してきました。お陰様で多くのカーテン専門店やハウジングメーカーから支持をいただくことができ、さまざまなご意見やリクエストのもと「ラミュー」ブランドを進化・継続させることができています。

 そして今回、「ラミュー」の11作目の新シリーズとして、「LIGHT & SHADOW」を企画・開発し、今年12月初旬のリリースに向けて準備を進めているところです。

「ギフトショー」出展ブース
「ギフトショー」出展ブース

 「LIGHT & SHADOW」のコンセプトは『光、影、風など五感を刺激するファブリック』です。窓から差し込む光が、ファブリックを通して床面に影をつくったり揺らいだりする、そんな光と影を楽しむデザインとなっています。

 開発を担当したのは、アパレルや雑貨のデザインをメインに手掛けている3名のデザイナーです。開発当初はドレープやレースの違いから説明しなくてはならないほどエンドユーザーの感覚に近いデザイナーたちでしたから、企画の方向性を固めるまでに2カ月以上かかりました。

 いろいろな議論を重ねていく中で、ファブリックそのものではなく、窓から差し込む「光」に着目し、それがカーテンという生地を通して床や壁に揺らぐ「影」を情緒的に感じられるデザインにしたいというアイデアが生まれ、辿り着いたのが「光と影」というコンセプトでした。

 太陽光には体内時計をリセットする効果があります。柔らかな光で目覚め、夕暮れとともに脳と身体を休息モードにしていく。これまではカーテンメーカーとして遮光や遮像、遮熱といった機能面ばかりを重視してきましたが、そうしたメーカー目線ではなく、エンドユーザーの目線に立ち、ドレープとレースで一対という概念からも脱却し、太陽光を感じられる生活シーンや空間全体をイメージしながら商品開発を進めてきました。
 また調達についても、従来のように自社の生産背景を活用するだけにとどまらず、コンセプトに合った生地であれば国内外で調達を行うなど広い視野で行ってきました。

 こうして創り出された商品は、アパレルでよく使用される数ミリの細かなプリーツ加工を施したレース、モワレ感のあるシャンブレー、強撚糸を使ったシワになりにくいプレーンボイル、異収縮糸の効果で立体的なデザインとなるフクレジャカードなど光を通すことで色合い、風合いが変化していくような、自然と調和したデザインとなっています。これまでよりも若干高額になりますが、いずれも狙い通りのクオリティに仕上がりました。

 先般開催された「ギフトショー」に出展し先行発表を行いましたが、非常に好評で、特にカーテン専門店の方々から高い評価をいただきました。
 12月のリリースに向けてさらに開発作業を続けブラッシュアップしていきますので、ぜひご期待いただければと思います。 (談)

カズマのホームページ
https://e-kazuma.jp

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