本紙紙面
【プロダクトナウ】「MORRIS CHRONICLES」サンゲツ
「ウィロー バウ」
「ウィロー バウ」の柄を刺繍でシアーに
最も有名な「いちご泥棒」も
現代の住宅向けに提案
「WILLOW BOUGHS(ウィロー バウ)……モリスが娘メイと、ケルムスコット・マナーの近くの小さな川の岸辺を歩いていた、ある午後の情景をもとにしたデザイン。壁紙MCW101は、ブロックプリントのようなインクだまりやかすれの表情、マットな風合いなど細部にこだわって作り上げた。
「STRAWBERRY THIEF(いちご泥棒)」は、モリスのデザインでも最も有名なもの。苺をついばむツグミのデザインは、1883年の発表以来、世界の人々を魅了してきた。シェニール糸使いのカーテンMCF121では、柔らかい素材感とグレイッシュなカラーで、モダンな空間を演出する。
「ACANTHUS(アカンサス)」は、1875年3月に屋号をモリス商会へ変更した際に初めて発表されたデザイン。ラグのMCG342Sは、奥行き感ある大胆なアカンサスの葉の図案が持つクラシックな雰囲気を大切にしつつ、グレーとベージュを基調としたシックなカラーで作成したハンドタフトラグ。高級感と重厚感がありながら、どんな空間にも合わせられるように仕上げられている。
また「MORRIS CHRONICLES PLAINS PALETTE」は、コレクションと合わせやすいカラーバリエーションの壁紙。インクのような青、漆喰のような赤、定番のグリーン、豊富なニュートラルカラーなど、モリスのキーカラーを繊細な色とペンキ調の質感で表現している。
さらに、1877年に天井の装飾としてデザインされたパターンを、モルタル調のフロアタイルに取り入れた「MORRIS FRAGSTONE」は、同コレクションならではのアイテム。ベーシックなモルタル柄とひと味違う雰囲気を醸し出している。
「MORRIS CHRONICLES」は発売間もないが、サンゲツによると、非常に好評なフィードバックが多数寄せられているとのこと。
生活と芸術を一致させるという思想を体現したモリスのデザインは、数あるインテリアブランドの中でも特別な存在で、普遍的なデザインとも言えるもの。これまでのように、サイクル毎に切り替えていくというよりは、より息長く愛されるコレクションとして定着していければとのことだ。
サンゲツのホームページ
https://www.sangetsu.co.jp/
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