本紙紙面
2023年4月27日配信
【この人に聞く】スーパーペンギン(株) 竹村尚久 代表
ビジネス空間デザインの経験をもとに
新刊『集客できる展示会ブースづくり』を出版
展示会ブースの発想を商業施設の賑わい創出へ
竹村尚久 代表
著書『ビジネス空間デザインで考える集客できる展示会ブースづくり PENGUINMETHODと店舗への活用』(PHPエディターズグループ)をこのほど出版させていただきました。
これは、様々な展示会において、年間100件のブースを手がけて来た経験をもとに、成功するためのメソッドを集大成するとともに、次の展開として、展示会ブースのノウハウを、商業施設における賑わい創出に応用することを狙ったもの。構想6年、総頁数528ページ、厚さ3.5センチと大部な鈍器本になり、女性スタッフからは「持ち運びが大変です」との声も出ていますが、おかげさまでネット書店での売れ行きは好調です。最初の在庫は完売しましたので補充を手配したところです。また、近いうち電子書籍での出版も計画しております。
今回は文章中心に、私たちの考え方を極力平易にまとめており、普通なら同じような本3、4冊分に相当する内容を、1冊に凝縮しています(次の第2弾では、もっと図解中心にしていこうと考えています)。
インテリア業界を含め展示会のブースづくりに関係する方が、知りたいことをまとめた本になったかなと考えております。先日は、この本をもとに、大手展示会会社にて社内セミナーを実施、オンラインを含め110名の方が参加してくださり、好評だったようです。
ちなみに、この本で提唱した「ビジネス空間デザイン」とは何か、ということですが、一言で言えば、「人間の心理を軸にして空間を構築し、『空間全体』で集客を図り、結果を出す思考法」です。
例えば、展示会ブースを手がける、同業のデザイナーたちの話を聞いていると、キレイ、格好いいという言葉でしか会話していない。キレイなデザイン空間は、情緒的・感性的価値を訴求する上で必要だと思いますが、クライアントさんが展示会において「結果を出すための空間デザイン」の考え方が抜け落ちています。
そこでこの本では、前者を「アート系空間デザイン」として切り分け、今後は、後者の結果を出せる「ビジネス空間デザイン」が必要ではないかと書きました。
ほとんどの人は、展示会において、集客は主催者の役割で、来たお客様にどう説明するかを一所懸命考えますが、歩いている人をいかに引き寄せるかは考えません(いまの展示会では、通路幅をなるべく広くとることがトレンドですが、ブースへの集客を図る上では逆効果です)。これは、店舗でも同じことです。いま店舗で集客を図る手法としては、VMD(ヴィジュアル・マーチャンダイジング)が主流です。
VMDを知っていることが、設計士や店舗デザイナーの売りになっていますが、「ビジネス空間デザイン」は、その上位概念と言えます。
つまり、VMDを導入した上で、さらに全体を集客できる空間構造にしようということが「ビジネス空間デザイン」の考え方です。今後ますます展示会において結果を出すことが求められて来ると思われます。
第2弾では、ストレートに『ビジネス空間デザイン』というタイトルで訴求していこうかと考えております。
なお、5月23日、夜7時から、東京・表参道の青山ブックセンターにて、ビジネス空間デザインをテーマにセミナーを行う予定です。ご来場いただければ幸いです。
スーパーペンギンのホームページ
https://www.superpenguin.jp
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