業界ニュース
2015年10月27日配信
「インドトレンドフェア2015」開幕
会場内の様子
オープニングセレモニー
インドのアパレル、及びホームファッション製品を一堂に集めたインド繊維製品の総合展示会「インドトレンドフェア2015」(主催:日印国際産業振興協会(JIIPA))が、10月27日(火)~29日(木)の3日間、東京・渋谷のベルサール渋谷ガーデンにて開催中である。
「インドトレンドフェア」は、インド繊維産業の対日輸出拡大を目指して、インド政府繊維省の指示の下に企画された展示会である。日印の貿易関係は、2011年8月に施行した「日本インド包括的経済連携協定」(CEPA)によって繊維関連の関税が撤廃、また昨年末にインド・ジャイプールに日系の「ニッセンケン・ジャイプール事業所」(品質評価センター)が設立されるなど品質管理体制が強化されたことで、貿易拡大に向けての体制が整備されてきた。そのタイミングに合わせて企画されたのが同展示会で、会場には、ジャイプール、ノイダ、デリー、ムンバイ、ラジャスタンといったインド各地の生産地から約100社が出展、ファッション・アパレル関連の他、カーテン、ラグ、クッション、テーブルウェア、ホームファニッシィング、インテリア雑貨製品などが展開された。特に目立った製品が、コットン、麻といった素材とハンドメイド製品。多くの出展者がすでに欧米企業と取り引きがあるため、デザインはトレンドをしっかり捉えている印象で、日本市場を意識したデザインも数多く取り揃えられている。
なお、開会に先立ち実施されたオープニングセレモニーには、駐日インド大使ディーパ・ゴパラン・ワドゥワ氏をはじめインド政府の貿易関係者、インド各地の産地団体・組合の代表、日本からは経済産業省製造産業局繊維課通商室・宮坂智芳室長などが列席、日印貿易拡大への期待感を示した。
■主な出展者
アラシ・ファブリックス: ファブリック、クッション関連メーカー。顧客はヨーロッパ中心。1980年代は日本企業とも取り引きがあったそうだが、日本企業の中国シフトが進んだことで現在なくなったとのこと。再度日本マーケットにチャレンジしたいという。
ブロッサム・インペクス: コットン、リネン、デニム生地などを使用したカーテン、のれん、クッション、ベッドリネンメーカー。無地や絞り染めのようなファブリックはすべて100×180cmの既製サイズで出荷。ミニマムは200セット。輸出先はヨーロッパ75%、日本25%。日本での主な取引先はフランフラン、アクタスなど。
ラテリア・エクスポーツ: カーテン、テーブルリネン、クッション、ベッドスプレットメーカー。デザイン開発に特に注力しており、取引先もZARAHOME、ローラアシュレイ、コンランショップなど欧米のライフスタイル系ブランドがメイン。輸出国に合ったデザインを提供しているそうで、日本に対してもそうした対応をしていきたいとのことだ。
YAKカーペット: シルクをメインとした手織りじゅうたんメーカー。顧客の要望によりすべてオーダーメードで、4~6カ月という期間をかけて製作する。モノづくりへのこだわりと品質に対する自信は絶対とのこと。ちなみに正面左側の手織りじゅうたん(シルク)は60万円。
アイシャー・インターナショナル: ギャベ、ペルシャ、パキスタンなどさまざまなタイプの手織りじゅうたんに対応。顧客はヨーロッパとアメリカ。写真のじゅうたんが同社のハイライト。希少なアルパカの毛を、染めずにそのまま織りこんだ高級品。
スターリング・シルク・ミルズ: 蚕の育成から糸づくり、じゅうたん生産までを一貫して行う同展出展者のうちで最大のカーペットメーカー。ブースには展示商品がすくないが、会場内の多くのディスプレイに同社の製品が展示されている。蚕の種類によって異なる色を染色せずにそのまま使用するという、オールナチュラルが売り。輸出先はドイツがメイン。
「インドトレンドフェア2015」公式サイト
http://itf-tokyo.jp/
インテリアビジネスニュース購読案内
インテリアビジネスニュースは、インテリア専門店動向をはじめとするインテリアビジネスの最前線情報から消費者動向に至るまで、幅広く、深くインテリアビジネスに関する情報を発信しています。
より詳しくインテリア業界を知るための必携の専門新聞です。
IBNewsグループサイト
- インテリアビジネスニュース
- 月2回発行
インテリア業界専門新聞
- カーテン買うならこのお店
- カーテンショップ選びの
総合情報サイト
- カーテントレンドニュース
-
カーテン業界の
トレンド情報等を発信中!