業界ニュース
2015年3月16日配信
「ファーニチャーショー・シンガポール2015」開催
「インターナショナル・ファーニチャーショー2015/第32回アセアン・ファニチャーショー」が3月13日~16日、ホール1~6を使い大規模にシンガポール・エクスポで開催された。生産(ハンドメイド)拠点を周辺に抱える地域性から、木工、メタル、アウトドアとバラエティある展開で、中には取引先のみ入場させる巨大なコマもある。
<レポート:あみむらまゆみ>
Sixinchi JAPAN
創業50年となる佐賀県徳富の家具「hirata」は将来の展望を考え初出展した。インドネシア、マレーシア、シンガポール、南米、欧州と広くから関心を得て、取扱い先もほぼ決まり詳細を詰めているそうだ。
「Sixinchi JAPAN」はフォルムコートで既存の家具を着包みにしてしまうユニークな製品を出展。水も弾くのでアウトドアでも使え、楽しい色により時代物の家具もすっかり姿が変貌する。一日100件の積極的な問い合わせを受けており、こちらも初出展ながら好調とのことだ。
また、ホール1のホスピタリティ360°の展示では、大阪市の企業4社が合同出展している。株式会社I&Cは使う人の身長や状況に合わせ高さの調節ができる洗面台を展示。国際福祉機器展などでの反響も良く、この度初の海外出展を行い多くの引き合いを得ている。
また、大阪成蹊大学は、海外ビジネスへのつなげ方を経験させる実践として、先生と生徒による出展を行い、初の試みながらリアルに商談を持ちかけられ、実践体験をしている。
こなれたデザインが集まるホール4にはアジア各国の新進のデザイナーが作品を展示するアジアン・スター・ショーケースが展開されている。台湾のリー・ジャイイー氏のペンダント・ライトは、ひもを引くとランダムに電球がついたり消えたりする作品。他にもライフスタイルに合わせて一つで幾つもの機能がまかなえるランプとテーブル付き3Dプリンターによるパーツの椅子など、ユニークな作品が展示されている。
石巻工房のセミナー
ホール中央では、「デザインをビジネスの力に」をテーマにセミナーを開催。NOSINGERの太刀川英輔氏をはじめ、日本のデザイナーも登場した。
その中で、芦沢啓治氏は震災3.11での石巻工房のケースを語った。『災害で何もなくなった中、生きるためにまず必要な大工仕事を、地元の人でもできるモノづくりのスキームとして指導し、一緒に作って繋がっていった。小さい部屋から始めた工房は今では500平米の広さになり、造った家具はヤフーのロビーや、パリの有名なセレクトショップ・メルシーでも使われている』と紹介。これからのデザイン・ビジネスには、クリエイティビティと作るという行動、そしてシェアしていくことが大切だと語り、多くの人が聞き入った。
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