業界ニュース

2013年12月24日配信

ヨーロッパ4大トレードフェアのトレンドを読み解く3つの視点とは

TRENDS NAVIGATORの福田行雄氏は、「ハイムテキスタイル」「ドモテックス」「ケルンメッセ」「メゾンエオブジェ」のヨーロッパ4大トレードフェアのトレンドを読み解くポイントとして、次の3つの視点を紹介している。
まず1つ目は、どこがメイン市場となっているか。インテリア商材のメイン市場は長らくレジデンシャルを主体に推移してきたが、約10年前から「ホテル市場」への期待度が拡大していると福田氏は指摘する。例えば、ケルンメッセではホテルを意識して高級ブランド「フェンディ」「ラルフローレン」「ケンゾー」などがソファーを展示、商品面においても壁紙では大柄の新柄が多数みられているが、これもホテルロビーの高い天井高に合わせたスケールといえる。またファブリック関連ではコントラクト市場向けの防炎素材「トレビラCS」が年々拡大するなど、ホテル市場に向けたデザイン開発が中心になっている点を考慮する必要があるとしている。
その一方で、レジデンシャル市場については、キッチンが注目ポイントになっているという点が2番目の指摘である。これまでデザイントレンドをリードしてきたソファーの重要度は年々低下、それに代わって重要度が増してきたのが昨今のライフスタイルの中心になってきたキッチンで、顧客もここへの多額の投資を惜しまないようになり、もっともトレンドが反映するものとなっている。
そして3つ目のポイントとして挙げているのが、ヨーロッパ4大トレードフェアは、日本的な感覚の展示会ではなく「トレードフェア」であるという視点だ。「トレード=取引・貿易」であり、ビジネスチャンスの場として活用される。そのためブースでは各国のバイヤーの好みや、アイキャッチとして引きつけるための派手な色柄のサンプル展示が目につくようになるが、これをもってトレンドという単純な捉え方はできないとする。

なお福田氏は、以上の視点から、こうしたヨーロッパ市場向けトレンドを日本でいかに取り入れるかを解説するトレンドセミナー「ヨーロッパ  トレンドをどう使いこなすか」を、東京、大阪、名古屋の3都市で開催する(東京のみ2回開催)。参加費は5000円(税込/セミナーDVD含む)、募集人数は30名。

■セミナー 「ヨーロッパトレンドをどう使いこなすか」
<東京会場>
日時:2014年2月3日(月) 1回目:13:30~15:30/2回目:16:30~18:30
会場:日本ファッション協会会議室
定員:各回先着30名
<大阪会場>
日時:2014年2月5日(水) 13:30~16:00
会場:大阪産業創造館 5F研修室C
定員:先着35名
<名古屋会場>
日時:2014年2月20日(木) 13:30~16:00
会場:ウインクあいち 12F 1206室
定員:先着35名

■申込先メール
jeepred@snow.email.ne.jp

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