業界ニュース
2010年4月24日配信
JID連続セミナー 超ハイテク新素材『ナノフロント』をテーマに開催
神山氏によるセミナー
トークショー
(社)日本インテリアデザイナー協会(JID)では、4月23日(金)に霞ヶ関ナレッジスクエアにて、デザインセミナー「超ハイテク新素材『ナノフロント』進化する繊維の話」を開催した。JIDでは現在、全12話となる連続デザインセミナー「日本の意匠『温故知新』物語 これまでのデザイン、これからのデザイン」を数年にわたって実施する予定で、2009年秋にはプロローグセミナーも開催、今回のセミナーは全12話の記念すべき第1話目として行われたもの。セミナー会場には、インテリアプロダクツやテキスタイル関連のデザイナーを中心に、多くのインテリア業界関係者が足を運んだ。
セミナーは2部構成となっており、第1部では、帝人(株)の協力の下、表題ともなっている高強度ポリエステルナノファイバー「ナノフロント」について、研究者本人である神山三枝氏(帝人ファイバー(株))が詳細に解説した。神山氏はナノファイバー開発に至る経緯として、まずポリエステル繊維の開発変遷について紹介、合繊の開発は形状や質感など天然繊維を模倣するところからスタート、その後合繊ならではの質感を追及、そして近年は快適性、新しい感性の提案という形に発展、それが今日の超ハイテク新素材の誕生につながったと語る。その具体的な製法としてアルカリ減量法を解説、さらにナノファイバーの機能や製品への展開例なども紹介した。
第2部では神山三枝氏に加え、ハンドプリントプロデューサー久山健作氏、テキスタイルデザイナー鈴木マサル氏、フジエテキスタイル山本信比古氏の4名によるトークショーが行われた。テーマは「デザインという切り口から見る日本のモノづくり」。自動車や家電など機械製品では高い技術により世界的な評価を得ている日本製品だが、インテリアデザインについては欧米製品に遅れをとっているのが現状である。そうした中で、いかにモノづくりをすすめていくかという重大な命題について語り合った。
なお次回第2話は今秋に開催予定。「伝統の技 その1 『匠』」と題し、伊勢神宮の建築様式について紹介する予定。
日本インテリアデザイナー協会のホームページ
http://www.jid.or.jp/
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