業界ニュース

2009年11月9日配信

「DESIGNTIDE TOKYO 2009」に登場した刺激的なデザインたち
さる10月30日~11月3日の期間、東京・六本木の東京ミッドタウン・ホールなどで開催された「DESIGNTIDE TOKYO 2009(デザインタイド)」には、デザインに焦点を当てた幅広い分野の出展者と作品が結集した。
ユニークで脳を刺激するデザインばかりであったが、残念ながらすべてを取り上げることは出来ないので、ここでは編集部の独断と偏見でチョイスした、ごく一部の出展者を紹介したい。

DESIGNTIDE TOKYO 2009 主な出展者
【エマニュエル・ムホー】
東京在住のフランス人建築家。空間を形作る道具として色彩を使う彼女は、透明なアクリル素材を利用して、色で構築された幻惑的な小物等を出展。写真の「shibafu table」は、天板を上から見ると、ランダムに配置された56本のカラフルなスティックが、光の屈折で折れたり曲がったり、増減しているかのように見える。
http://www.emmanuelle.jp
【pivoto】
GENETO建築設計事務所の山下麻子氏とpivoto工房の辻井啓司氏。作品名は「足元の風景」。ランダムに折り曲げられたテーブルの脚は、恋人と座っている時、リラックスして雑談している時など、様々なシチュエーションで、人々の感情や性格を反映して、テーブルの下で無意識に繰り広げられている足元のドラマを表現している。
http://ameblo.jp/plyblg/
【textile+music】
デザインブームと言われる昨今、プロダクト系ばかり注目されているが、今回は若手テキスタイルデザイナー水田祐史氏が「デザインタイド」に登場、存在感を示した。水田氏の作品「静物絵画STILL LIFE」は、デザインをこれ見よがしに主張するのでなく、身の回りにある様々なモノをデッサンした、静謐なテキスタイルである。
http://www.textile-music.jp/
【83Design(hachisan Design)】
“しみる”をコンセプトに作品を発表しているユニット。今回は「KEAT」という作品を出品。人が笑うと歯が覗く様をモチーフに、壁付けの鍵置きをデザインした。無表情な顔の「KEAT」に鍵を挿すとギザギザ部分が歯のようになって、笑っているように見えるカワイイアイテム。
http://www.83design.jp/
【Central Line Design】
デザインの領域はついに“食育”の分野まで。「やさいのカードプロジェクト」では、イベントやワークショップを通じて、野菜ソムリエの資格をもつ、野菜のおねえさん(!)とカードゲームで遊びながら、食への関心を無理なく高め、食卓から日本を元気にしていく機会をつくることを目指しているという。
http://www.yasainocard.com/
【Pepastar & Peace Sweater】
「タイドマーケット」に出展。彼らが着ているウェアは、平和を意味する言葉を、あえて紛争当事国(地域)の様々な言語で表現したもの。ファッション、グラフィックス、タイポグラフィーを融合、9人の著名なデザイナーが関わって、「one wor(l)d Peace」というメッセージを発信するプロジェクトの一環で販売された。
http://www.bordinichikushi.net/

「DESIGNTIDE TOKYO 2009」のホームページ
http://www.designtide.jp/09/jp/
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