業界ニュース
2007年8月4日配信
| トルエン、キシレン等のVOCにF☆☆☆☆相当の基準値策定 | ||||||||||||
| 学識経験者、業界関係者等で構成される「建材からのVOC放散速度基準化研究会」（委員長：村上周三慶応大学教授、事務局：（財）建材試験センター）では、建材からのホルムアルデヒド以外のVOC放散について、製造者から設計、居住者等々までの幅広い関係者が、共通の認識により資材の評価・判断する拠りどころとなる基準案を発表、2008年4月の実施をメドに周知を図る。 これは、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンというVOC４種類の放散速度について、室内濃度が通常想定される状態において、厚生労働省の指針値以下になることを目標に、ホルムアルデヒドのF☆☆☆☆に相当する基準値を定めるとともに、試験方法、判断方法についても制定、各団体の仕様書、認定制度、自主基準への引用も想定して作成されている。対象は、JIS A1902-1～4の適用範囲に該当する建築用ボード類、壁紙、床材、接着剤、塗料、仕上塗材、断熱材等々。 今回の基準案策定の背景には、建築基準法によるシックハウス対策規制以後、公共住宅等ではホルムアルデヒド以外のVOCについても、引き渡し前の室内濃度測定が要求される状況にあり、また測定方法（小型チャンバー法JIS A1901）も確立していながら、測定結果をどう判断するか基準がないことを受けて、同研究会を中心に基準化に向け、約３年かけて産・官・学の意見を集約し、原案作成を行って来たもので、各種団体の自主基準や先進各国の基準との調和に配慮したとのこと。また基準化の対象となったVOCは、現実に住空間に放散されるおそれのある４種類に特定されているが、将来見直しが必要になった際は、改めて研究会を再開し、基準化に向けて対処していくとしている。 対象VOCと基準値
財団法人建材試験センターのホームページ http://www.jtccm.or.jp/ |
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