コントラクトニュース

2008年8月4日配信

シャープ 業務用LED照明事業に新規参入
ストレート型
ダウンライト
シャープは、4月1日付の機構改革によって、電化システム事業本部を組織変更した「健康・環境システム事業本部」の新たな柱として、業務用LED照明事業に新規参入し、工場やオフィス・商業施設の主照明として、蛍光灯と同等の明るさの「ストレート型」や、150形白熱灯と同等の明るさの「ダウンライト」など、LED照明11機種を発売する。

LEDは、白熱電球や蛍光灯と比べて低電力・長寿命で水銀レス、紫外線や赤外線も発生しない優れた環境性能をもつ次世代照明として期待が高まっているが、早くからLEDデバイスの開発・商品化に取り組んで来たシャープでは、今回新たに独自の光学設計、放熱設計を採り入れ、LED照明の商品化を図った。同社のLED照明は、堺市で建設中の「21世紀型コンビナート」(2010年3月までに稼動予定)において、内部の主照明として全面的に採用されることが決定している。これは、LED照明の同敷地内設置規模としては、世界最大クラスとなる。同社では、今後この実績を踏まえ、工場・オフィス・商業施設におけるLED照明事業拡大を図っていくとしている。
ちなみに、今回発売される「ストレート型」4機種(税別9万円)は、工場やオフィスの照明に適したもの。LEDとしては業界最高水準の74ルーメン/Wの総合効率を実現、FLR40形直管蛍光灯2本と同等の明るさを実現した上で、消費電力を約25%低減した。タイプは、透明パネル、乳白パネル、半透明パネル、直下高照度タイプがある。
また、会議室などに適した「スクエア型」1機種(同19万円)は、独自の拡散面発光技術により、課題であった光のムラを抑えるとともに、LEDでは難しかった、明るく均一な面発光を実現した。
さらに、「ダウンライト」6機種(同4万2000~5万6000円)は、業界最高の明るさ1400ルーメン/を実現。同等の明るさの白熱灯と比べて、消費電力は約1/5と優れた省エネ性能を達成。4万時間の長寿命なので、商業施設やホテルのロビーなど、ランプ交換が難しい、天井が高い空間に最適である。タイプは、150型・100型のそれぞれに、昼白色の透明パネル・乳白パネル、電球色の透明パネルがラインナップされている。
月産台数は、「ストレート型」「スクエア型」が合計1万台、「ダウンライト」が合計3千台。発売はいずれも9月1日。

シャープのホームページ
http://www.sharp.co.jp/
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