インテリアビジネスニュース(本紙)2016年10月25日号にて掲載した「ロンドン・デザイン・ウィークレポート」(網村眞弓氏/Color Design Firm代表)の第2弾として、ロンドン市内のインテリアショップや、インテリアショールームでの新作展示などを紹介する「ロンドン・インテリアデザイン紀行」を、オンラインインテリアビジネスニュースにて特別公開する。
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英国の天気は曇りがち。いつも明るくない。岩肌に羊が群れる光景に、家も石やレンガ造りだ。かつての産業化の影響で、素材も木よりは鉄などの金属を使う傾向である。この牧歌的な背景がものづくりの背景にある。
小説ハリーポッターでホグワーツ魔法学校への列車が出るキングス・クロス駅には、9 3/4プラット・フォームのプレートが実際にある。そこから少し歩くと、デザイン・ジャンクション会場に着く。
入り口では運河岸で人々がくつろぎ、お洒落で牧歌的。
デザイン・ジャンクションでは、フレッシュなデザインが印象的だ。オリガミ手法やフェザーといった手作りのトレンド感ある照明や、工業的なもの、ユーモラスなコルクの家具などが出展され、全体に自由な発想のものが多い。
地下鉄路線図のようなラグとソファ、工業的テイストだ
オリガミ手法のものやフェザーとトレンド材のランプ
台の上に置かれたミニオンのようなコルク椅子
「アンドリューマーチン」は、機械好きでおまけに個性的な、アートなデザイン。滅多にロンドンにはいないマーチンさんだが、冒険と夢に溢れるデザインについて語る姿に遭遇。新作の壁紙が貼られる店内には、お得意の巨大オブジェにインパクトのあるランプ、飛行機などが所狭しと溢れ、ブロカント風である。
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