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特集

2016年11月26日
インテリアのプロが選ぶお薦め商材コンテスト 銀賞
「HFLOOR 2016-2018」(サンゲツ)
sangetsu×3ARTISTSクッションフロアのデザイン性を空間提案


表彰される生島さん(右)

 JAPANTEX2016「インテリアのプロが選ぶお薦め商材コンテスト」銀賞には、(株)サンゲツが新発売した、クッションフロア「HFLOOR 2016-2018」が選ばれた。
 住宅用クッションフロアと言えば、主にコストメリットからフローリング調などが選ばれることが多く、トレンドも、家具や建具、住設機器の面材などに合わせて変化するものの、他のエレメントと比べると、定番品中心で、デザイン性が深く問われることはあまりなかったと言える。
 しかし、9月に新発売されたサンゲツの「HFLOOR 2016-2018」では、いま最も旬のインテリアスタイリスト、坂田夏水氏、丹地良子氏、今吉高志氏の3人を商品開発から起用した。見本帳の上では、コーディネートレシピとして、各2商品ずつ、合計6つの空間を提案、クッションフロアで、あえてデザインを訴求している点が、これまでにない特色である。


坂田夏水氏のデザイン


丹地良子氏のデザイン

 今回、JAPANTEXの同社ブースでも、sangetsu×3ARTISTS for HFLOORと題して、「HFLOOR」を使って、右の3人のスタイリストによるデザインを空間として具現化。併せて、同じく九月発売の椅子生地総合見本帳「2016-2019 UP」をはじめ、壁紙やカーテンなど同社で扱う商材を盛り込んで空間を構成し、同業他社とは全く違う訴求ポイントでブース展開して、大きな話題となった。

 ちなみに、坂田夏水氏(夏水組)は、「手作りのぬくもりが主役のフェミニンスタイル」をテーマに、「アズレージョ」のタイル柄と、ステンシルペイントをモチーフにしたクッションフロアをメインに、アンティーク家具や小物などで、ラブリーな空間にコーディネート。
 丹地良子氏(muin)は、インテリア雑貨ショップのスーパーバイザー等を経て、現在は有名アーティストの自宅や店舗のプロデュースなどで活躍中。今回は、「私がわたしに戻れる部屋」をテーマに、本物の敷石をレイアウトしてデザインした「ルイス」を使い、内と外の境界が曖昧になる、日常の自分をリセット出来る空間を提案した。
 今吉高志氏(Kichi)は、サンゲツ品川ショールームで展開中の、六つのスタイリングブースのうち四つを任されたクリエイター。今回は「EDITIRON -WOOD」を使って、「ブルックリンアパートメント」をテーマに、白と黒のモノトーン、グレー系をベースとするスタイリッシュな空間を演出した。一見マニッシュなインテリアだが、女性もののバッグやハイヒールが置かれており、ドキッとさせられた。

 来場者の反響について、JAPANTEXのブースづくりを担当した同社の生島愛子さんに聞いたところ、「3つの空間は、来場者の皆様に『これって、クッションフロアなのね』と驚かれる方が多かったですね。撮影も非常に多くされていました。インテリア商材の中で、クッションフロアのイメージが上がった気がします」とのこと。


今吉高志氏のデザイン

 「今回のブースは、はからずも女性が住む部屋の提案となりましたが、三人三様で、すごく面白いものが出来たと思います。表層材だけでなく、アンティークな家具や小物もたくさん置かれて、組み合わせで一つのシーンとしてご提案することが出来ました。一見すると無造作に見える小物の配置のセンスへの関心も高く、まるでそこに誰かが住んでいるかのようなリアリティを感じていただけたのではないでしょうか」
 「JAPANTEXには、新商品を見るだけでなく、コーディネーションやディスプレイの勉強に来る方も多いので、参考にしてもらえたはず。商品を見せるだけでは、『珍しい柄ね』で終わってしまうところを、空間として組み合わせでお見せすることで、デザインの価値も一層上がりますし、こんな使い方が出来るという気づきにつながるのではないでしょうか」
 「今回、3人のスタイリストによるブーステーマはsangetsu×3ARTISTSはありましたが、全体としてはサンゲツがブランドステートメントとして掲げるJoy of Designを表現することを目指しました。お客様にデザインするよろこびや楽しさ、広がりを感じてもらえるブースに出来たかなと思います」とのこと。

 なお、JAPANTEXの会期中、サンゲツブース内で、iPadを使って来場者に3つのデザインの人気投票を行ったそうだが、1300件の投票結果は、驚くほどに三等分されたとのこと。インテリアの好みの多様さに改めて驚かされたという。

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