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特集

2016年5月22日
【連載】Interian Color――一『個性』はすばらしい!?
(社) 日本カラリスト協会 渡部尚子氏


ロダン『考える人』
国立西洋美術館所蔵

 ゴールデンウィークも終わり、日常の生活に戻られたことと思います。日によっては夏日になったり、雨がシトシトと降ったりと、次に来る梅雨や夏の季節が感じられます。
 さて、協会の所在地は渋谷区神宮前。つまり、渋谷・原宿・表参道エリアにあります。周りは会社も多くありますが、店舗も多く、店頭では早くも夏を感じさせるディスプレイが施されています。また、通勤時はさまざまな服装の人と一緒になります。ときにはなかなか個性的なファッションの人もいて、「いったいどのようなお仕事なのかしら?」と想像しています。

 『個性の時代』と言われる現代。たとえばファストファッションで購入した服でも、ボタンを付け替えたり、飾りを増やしたりなど、自分好みにカスタマイズしている人も多いようです。協会の近くにあるナイキ原宿店では、素材やカラー、仕様などを自分好みにカスタマイズしたシューズがオーダーできるサービスが人気のようですし、その他にも組み合せをカスタマイズすることで、オリジナルのアイテムを作るサービスがあちこちで展開されています。

 最近は住宅にも個性が光るものも多く、一番わかりやすいのは外壁の色でしょうか。朝、通勤電車からさりげなく車窓を見ていると、突然ひときわ目立つ家があることがあります。外国では、ギリシャのサントリーニ島の白い建物群や、漁師が自分の家がわかるようにカラフルな外壁を塗ったというイタリアのブラーノ島などが有名ですが、日本でも東海道新幹線の新横浜~小田原間に見えるカラフルな「日向岡住宅地」など、色を特徴としている住宅街なども造られているようです。景観の問題など、さまざまな考慮が必要だとは思いますが、色の好きな私としては、節度ある個性的な家は歓迎したいところです。

 「個性」はとてもすばらしいものですが、それをすべての人に理解してもらえるかどうか、というのは難しいところもあるかと思います。美術館巡りを趣味としている私ですが、未熟なもので、個性あふれた現代絵画については、何が描かれているのか、どのような気持ちが込められているのかなど、まだそのすばらしさを理解できていません。美術館の常設展示では、そのような作品を目にすることがあるのですが、「う~ん」、さながらロダンの『考える人』のような心境になってしまいます。

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