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特集

2014年11月8日
【特集】JAPANTEX2014インタビュー 西田武司実行委員長に聞く
「窓」をクローズアップした企画が満載


西田実行委員長

 インテリアファブリックス業界最大の展示会「インテリアトレンドショー第33回JAPANTEX2014」が、来る11月12日(水)~14日(金)の3日間、東京ビッグサイト東ホールにて開催される。
 今回は、ウィンドウトリートメント関連として初の資格「窓装飾プランナー資格試験」が創設されたことを受け、開催テーマも「窓と暮らしを彩るインテリア」と称し、窓装飾品にクローズアップした多彩な企画が展開される予定だ。また「ジャパンホームショー」との合同開催も3回目を迎え、より連携した企画、あるいは来場誘致のPRが実施される。
 開催を目前に控え、3年連続でJAPANTEX実行委員長を務める西田武司氏に、今年の見どころを伺った。

 ――まずは基本的なことですが、JAPANTEXの意義についてお聞かせ下さい。

 インテリアファブリックス市場規模は、バブル期の9980億円をピークに、右肩下がりを続けてきました。特に2008年のリーマンショック後には、ピーク時の約半分となる5000億円強にまで落ち込みました。その後は、4年間連続で対前年比増となるなど回復基調にありますが、いまだにリーマンショック前の水準には戻っていません。約88%程度でしょうか。他の産業界では、リーマンショック前の水準を回復しているところがほとんどですから、その意味では、インテリアファブリックス業界の苦境は続いているといえるでしょう。
 こうした状況下で、市場を活性化させるためには、一般ユーザーに求められる魅力的な製品やサービスを提供することはもちろんですが、それを実際にユーザーに提案して販売するインテリア専門店やインテリアコーディネーターが、まずはそれらを知っていただき、的確にその情報をユーザーにお伝えすることが不可欠です。
 JAPANTEXは、そうした新たな製品やサービスが多彩に提案される、インテリアファブリックス業界唯一の展示会です。この場で、新しい製品、サービス、あるいはビジネスモデルをご覧いただき、自らのビジネスにお役立ていただければと考えています。それが業界全体の活性化につながるものと確信しています。

 ――今年のJAPANTEXの見どころをお聞かせ下さい。

 インテリアファブリックスの展示会として、カーテン、カーペット、壁紙まですべてにおいて見どころはたくさんあるのですが、特に今年は、開催テーマを「窓と暮らしを彩るインテリア」とし、「窓」をしっかりと考えていく年にしたいと思っています。
 メイン企画となるテーマ展示については、「ウィンドウトリートメント・スペシャルゾーン」として、国内外のウィンドウトリートメント関連企業が、それぞれの特色を活かしたディスプレイ展示を行います。また、スリット窓や高窓など特殊な7つの疑似窓を設置し、その窓の特徴に合わせた窓装飾の展示を、スタイリングプロの協力を得て行います。面白いのは、それぞれの疑似窓に、例えば内窓を設置したケース、あるいはエアコンが干渉するケースといった課題を設定し、それをどのようにクリアしながら素敵な窓装飾品を提案するか、という視点で展示する点です。
 ウィンドウトリートメント業界活性化プロジェクト(WTP)のブースにおいても、インテリア専門店向けセミナー開催の他、「窓装飾プランナーBOOK」のスタイリング事例に合わせた、実物のディスプレイ展示を多数行います。さらにインテリア産業協会ブースでも、インテリアコーディネーター百人が、窓の想いを映像に込めたビジュアルメッセージ「百人百窓」を写し出します。
 このように、「窓」に関連したさまざまな企画を用意していますのでぜひご期待下さい。
 また、ここ数年、来場者の方々から高い評価をいただいているセミナーやパネルディスカッションも、より充実させました。お馴染み西垣ヒデキ氏と島原万丈氏、嶋田洋平氏の旬な三名がリノベーションをテーマに熱く語り合うプレミアムサロン、インテリア文化研究所の本田榮二氏による注目のデジタルプリント関連セミナー、女性IC三名の等身大トーク、TDAによるデザイントレンドセミナー、そして特別プログラムとして町田ひろ子アカデミーによるスー・ティムニー氏の講演、日装連の次世代経営者が新しいビジネスモデルの可能性を語り合うパネルディスカッションなど、多彩な企画を用意しています。
 この他、昨年からスタートした「インテリアのプロが選ぶお薦め商材コンテスト」では、投票者の中から抽選で1名様に、2015年1月開催のメゾン・エ・オブジェに招待するプレゼント企画を実施します。


7つの疑似窓に窓装飾を展示

 ――「ジャパンホームショー」との連携はいかがでしょうか。

 「ホーム・ビル&インテリアWEEK」という冠の下で共同開催をスタートして、今年で3年目となりますが、連動性はより強化しています。
 やはりインテリアというソフト面だけでなく、建築というハード面を同時に見られることが、近年のJAPANTEXの魅力の一つになっています。セミナーについては、お互いのパンフレットにプログラムを記載し、相互に受講者を誘致し合う形もとりました。
 今後は、リフォーム、リノベーションの分野が、インテリア業界にとっても重要性が高まってくることは間違いありません。その意味においても、「ジャパンホームショー」との共同開催は意義深いですし、来年以降はさらに連携を深めていくつもりです。

 ――ところで「窓装飾プランナー制度」が正式に動きだしましたが、今後はどのように拡大させていくのでしょうか。

 西田 新しい制度ですから、まずはその地位の確立、向上に向け、NIFとして全力でバックアップしていくつもりです。やはり資格取得をした方に、取って良かった、と感じていただけるような施策を徹底して行っていきます。JAPANTEXでも、そうした方向性を示す予定です。

 ――最後に来場者に向けて一言。

 今年は例年にないくらい企画が充実していて、見応えのある内容になるものと自負しています。
 業界活性化のためにJAPANTEXは存在しているものと常々考えていますが、それも業界の方々が来場してはじめて実現するものです。ぜひとも会場に足を運んで、ビジネスのヒントをつかんでいってください。

 ――ありがとうございました。

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