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特集

2012年3月4日
【連載】Interian Color――当たり前の不思議
(社)日本パーソナルカラリスト協会 渡部尚子氏


我が家の紅梅

「???」。先日、渋谷のスクランブル交差点で信号待ちをしていたとき、隣の女子高校生の会話が、私にはよく理解できませんでした。渋谷ギャルや原宿ガールたちの間では、新しい日本語がどんどん生まれては消えているそうです。
20年以上前の話ですが、かつて新人の教育係を仰せつかっていたOL時代、その年の新人に「あっ、そのハンカチ、私と“オソロ”です」と言われ、初めて聞く言葉に意味がわからなくて「えっ?」と聞き返してしまいました。
“オソロ”はつまりお揃いの略。4文字中1文字しか省略しないのなら、なんの短縮にもならないから、きちんとしゃべりなさい、とついお局様の発言をしてしまいました。「就活」は就職活動の略称ですが、いまや一般的に“市民権”を得ている言葉です。たとえば「婚活」や「省エネ」などの省略語は、私たちは一般用語として定着し、ごく当たり前に使っている言葉となりました。時代の流れとはいえ、不思議な現象です。

実は色には「当たり前」でないことが多くあります。ある色は周りの色によって少し明るく見えたり暗く見えたり、少し青く見えたり赤く見えたり、と色の見え方に影響があります。これは色の対比現象。また、ある物を照明の下で見たとき、その照明の種類によって本来の色は少し違って見えるはずなのに、同じ色と認識してしまう現象。これは色の恒常性と呼ばれています。ひとつの色が回りに左右されたり、自分の目で調整したりと、その状況でひとつの色が当たり前の色に見えない現象があるのです。そもそも、ひとつの物を何人かの人が見たとき、はたしてすべての人が同じ色に見えているかどうか。その時々のその人の気分や体調によっても色の見え方は変わってしまうのかもしれない、と先日TVで、とても興味深い色についての特集を放映していました。色はまだまだ奥が深く、不思議が多いようです。
2月初旬、毎年当たり前のように咲いていた庭の紅梅が、今年やようやく咲き始めました。それほど、今年は寒いのかもしれません。でも、春は当たり前のようにもうすぐやってきます。

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