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2023年6月13日
【この人に聞く】
日本インテリア協会窓装飾プランナー委員会 友好雅也委員長
「窓装飾プランナーアソシエイト制度」創設
認知度向上と将来の人材確保を見据える


友好雅也 氏

 窓装飾プランナー資格制度では、今年度より学生向けの新たな制度として「窓装飾プランナーアソシエイト制度」を創設しました。

 窓装飾プランナー資格試験は今年で10年目を迎え、受験者数はやや伸び悩んでいるものの、窓装飾販売に従事している方々にとって必ず取得しなければならない資格という認識は広がってきていると思います。しかしながらエンドユーザーに対しては、まだまだ認知度が低いのが現実です。当協会としてはエンドユーザーへの認知度向上策を模索しているところですが、とはいえ雑誌や新聞に広告を出したとしても効果は限定的です。

 それよりも長い目で捉えて、窓装飾提案に特化した「窓装飾プランナー」という資格があるということを若いうちから知っていただくことで認知度を高めていこうというのが、「窓装飾プランナーアソシエイト制度」を創設した主旨になります。

 この数年は学生が窓装飾プランナー資格試験を受験するケースが増えてきました。しかし窓装飾プランナーはプロ向けの資格で、特に記述式は実践経験がないと合格ラインを突破することがとても難しくなっています。そこで「窓装飾プランナーアソシエイト制度」では、マークシート式のみで採点します。それなら実践経験がなくともテキストをきっちり勉強することで合格ラインに達するようになります。そうすることで多くの学生に門戸を広げていければと考えています。

 アソシエイト資格の保有期限は3年とし、その間にインテリア業界の関連企業に就職し、次のステップとして記述式を受験し、正式に窓装飾プランナーになっていただくという流れになります。学生、特に就職を控えた方々は将来を見据えていろいろな勉強をされます。その選択肢の一つとして窓装飾プランナーを加えていただけるよう、大学や専門学校などにPRしていきます。こうして学生が窓装飾プランナーの勉強を通じてインテリアに興味を抱くようになれば、それが家族や友人に広がり、窓装飾プランナーの認知度も高まっていくと期待しています。

 そしてもう一つ、「窓装飾プランナーアソシエイト制度」のとても重要な役割として考えているのが人材確保という観点です。

 昨今、全産業的に人手不足が深刻化している中で、優秀な人材をいかにしてこの業界に迎え入れるか真剣に考えなくてはなりません。「窓装飾プランナーアソシエイト」を勉強することで、学生の頃からインテリアの仕事に触れてもらい、興味を持っていただくことがインテリア関連企業へ就職する大きなきっかけになるはずです。

 企業側にとっても、すでに一定の知識を有し、かつインテリアに興味を持つ学生を採用できるメリットは大きいのではないでしょうか。NIF会員企業に対しては、「窓装飾プランナーアソシエイト」資格を持つ学生は、就職活動において書類選考で落とすことなく面接まで必ず進めていただくようにお願いしていきます。

 またインテリア専門店や内装工事店にとっても優秀で若い人材を確保できるチャンスになると考えています。今後、求人の仕組みなども含めて活用方法を検討していきます。

 ぜひとも我々と一緒になって「窓装飾プランナーアソシエイト制度」を盛り上げていただければと思います。(談)

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