住宅リフォーム市場規模推移と予測
(株)矢野経済研究所は、2020年住宅リフォーム市場規模の推計数値について、前年とほぼ横ばいの6兆5298億円と推計した。分野別にみると「増改築に関わる費用」(10平米超+10平米以下増改築工事)が前年比11.5%減、「設備修繕・維持管理費」が同0.3%増、「家具・インテリア等」が同7.6%増となった。
2020年の住宅リフォーム市場は、コロナ禍の影響はありながらも手堅い需要が発生した。2020年4月の緊急事態宣言発出により、多くのリフォーム事業者は営業自粛等の対策を取ることとなり、市場は一挙に落ち込んだ。しかしながら、その後状況は一転し、在宅時間の増加により住宅へ関心をもった消費者が増加し、リフォーム需要は回復した。2回目以降の緊急事態宣言下では、感染拡大防止策を徹底し通常の営業活動を行ったことや、オンライン商談が浸透したこともあり、従来と変わらずリフォーム工事が実施されている。
2021年以降も住宅リフォーム市場は手堅く推移するものと予測、2021年の住宅リフォーム市場規模は6.7兆円(前年比3.3%増)、2022年は6.9兆円(同2.1%増)を見込んでいる。
住宅リフォーム市場規模の2030年までの長期予測
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