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2014年2月10日
インテリア文化研究所 世界の壁紙市場規模は46億平米と発表

本紙連載「インテリア閑話」でお馴染の本田榮二氏が代表を務めるインテリア文化研究所(略称ICI)は、9年前の発足以来、壁紙の情報発信を活発に行っているが、新年度の情報第3弾として世界の壁紙地域別生産数量を発表した。

発表した数字はドイツ壁紙協会や国際壁紙製造者協会(IGI)資料、及び今年のハイムテキスタイルでの業界首脳へのインタビューを基にして作成している。今回、発表したのは2013年の世界壁紙市場の地域別規模で、それによると世界の壁紙市場規模は46億平米と推定。前年と比べ1億平米、市場規模は拡大している。フリース壁紙の世界市場での構成比も前年の51%から60%へ拡大した。
壁紙の地域別集計での最大地域は、約10億平米と推定される中国市場を抱えるアジアの21億平米(前年比+10%)。次いで壁紙大国ドイツが牽引するヨーロッパの13億5000万平米(前年比▲3.6%)が続く。以下、市場規模の順に以下、ロシア9億平米(前年比+5.6%)、北米1億5000万平米(±0%)、南米1億㎡(±0%)と続いている。アフリカは気候風土的に壁紙を必要としないため数字に表れる規模には達していない。

本田代表は「欧州市場は昨年前半の寒冷化を伴う異状気象で落ち込んだが、中国やロシア市場は伸びている。成長の要因としては不織布のフリース壁紙の存在が大きい。集計した5地域のフリース壁紙の構成比も全ての地域で伸びているが、伸び率の点で高いのはアジア市場で、世界第4位の壁紙大国・日本がゼロであるにもかかわらず、中国市場が大きく伸びたため、前年の22.5%から38%へ拡大した。ガラパコス島の生物のように独自の展開をしてきた日本の壁紙市場も生き残るためにはフリース壁紙が必要不可欠」と述べている。



本田代表は「日本の壁紙市場は4つの大きな問題に直面している。1点目は新築市場が鈍化しているだけにリフォーム需要を開拓する必要性。2点目は国内市場がシュリンクするのは確実なだけに輸出を伸ばす必要性。3点目は壁紙メーカーが四苦八苦している壁紙クレームを削減する必要性。4点目は2016年問題、2020年問題と通称される施工職人が不足する問題である。施工職人の確保の点では中国やベトナムから研修生を受け入れると同時に、壁紙の施工法を世界標準に合わせなければならない。4点の問題はフリース壁紙を早急に上梓せよという神の声なのかもしれない」と述べている。

なおインテリア文化研究所では、2月21日(金)午後、西新宿のLIXILショールーム東京・セミナールームで「デジタルプリント・セミナー」を開催する。本田代表は2月3日のトレンド・セミナーでは時間の制約から壁紙の話しを十分できなかったが、今回は壁紙市場を詳細に説明する予定、さらに講師陣には各分野の専門家を揃え、デジタルプリント商材の第1人者であるリンテックサインシステム(株)代表取締役の小島一仁氏、日本ヒューレッド・パッカード(株)ソルーションアーキテクトの霄洋明氏を予定しているので、関心のある方は、是非、参加して頂きたい」と述べている。セミナー参加希望者は下記まで。



■セミナーの申し込み・問い合わせ先
TEL:042-486-7972/FAX:042-486-7973(インテリア文化研究所)
携帯:090-2661-3105(本田榮二氏)
メール:e-honda@wine.ocn.ne.jp

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