特集

2013年8月6日配信

【連載】Interian Color――暑い夏こそ色で涼しむ
(社)日本パーソナルカラリスト協会 渡部尚子氏

ミントの葉を浮かべて
ミントの葉を浮かべて

今年、東京地方は例年より早く梅雨が明けました。その影響かどうか、ものすごく暑い日が続いたかと思うと、「ゲリラ豪雨」になったり、他の地域でも大雨による災害が起こったり、「熱中症」による犠牲者がでたりと、自然の力に振り回されています。一方で自然は、私たちに素敵な贈り物をしてくれることがあります。夏といえば海ですね。暑い夏の日でも海の中は涼しさを感じますし、なぜか砂浜では子供も大人も大はしゃぎしています。海の家で食べる焼きそばやかき氷なども魅力的。昔はすいか割りなどして楽しんだ記憶がありますが、今もまだその光景は見られるのでしょうか。

海の色が青いというのも、涼しさを感じます。夏休みなので自由研究のようですが、海の水の色が青く見えるのは、7色に分解できる太陽光のうち、青の光だけが海深くまで届き、水の中に浮遊している物質や水の分子にぶつかって散乱するため、といわれています。この時期のテレビ番組ではリゾート地の特集などを放送していることが多いようですが、海の画は欠かせないアイテムのひとつですね。体感的に涼しいのは緑の多いところ。たとえば明治神宮の敷地に入ったとたん、涼しく感じます。森や山の木々、緑の多いところも、涼しい場所のひとつです。

一般的に涼しいと感じる色は青や白などだと思いますが、配色となると、人それぞれに感じ方が違うでしょう。青と白、緑と白、水色と淡い黄色と白、などなど。そもそも色の感じ方には「これ!」ということがありません。もちろん、それぞれの感情に左右されるからです。多くの人には赤は暑さを感じると思いますが、なかには夏、森の木々を散歩して涼しさを体感したときに、履いていた赤いサンダルのイメージがずっと残っていて、懐かしい思い出として森の涼しさと赤いサンダルが連動して、赤を見ると涼しさを感じる、という人もいるかもしれません。ピンクは優しい色といわれていますが、怖い思いをしたそのときに印象的だった色がピンクだとしたら、ピンクを見ると恐怖を感じる、という人もいると思います。一般的な印象、イメージとほかに、その人にとっての色の印象はそれぞれ違う、というのも不思議な現象ですが、色を仕事にする場合には、このことはとても重要です。
白いカーテンが優しい風に揺れるだけで涼しさを感じることもありますし、インテリアに白や青を多用するのも、視覚から涼しさを感じる方法かもしれません。たとえば喫茶店で出てくる水に、ミントの葉が添えられているだけで、より涼しさを感じることもあるのではないでしょうか。

日本パーソナルカラリスト協会のホームページ
http://www.personal-colorist.org/

インテリアビジネスニュース購読案内

インテリアビジネスニュースは、インテリア専門店動向をはじめとするインテリアビジネスの最前線情報から消費者動向に至るまで、幅広く、深くインテリアビジネスに関する情報を発信しています。
より詳しくインテリア業界を知るための必携の専門新聞です。

  • ご購読のお申し込み
  • サンプル紙ご請求

IBNewsグループサイト

インテリアビジネスニュース
月2回発行
インテリア業界専門新聞
カーテン買うならこのお店
カーテンショップ選びの
総合情報サイト
カーテントレンドニュース
カーテン業界の
トレンド情報等を発信中!

Get ADOBE FLASH Player
当サイトでは、一部FLASHを使用しております。ADOBE FLASH Player をお持ちでない方は、左バナーをクリックしてダウンロードしてください。