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【海外トレンド情報】
「2024最新パリホテルから読み解くインテリア」 No.2

 地中海沿岸の自然保護を様々な視点で示すことにより、ゲストの意識を高めるよう設計されました(保護された自然の場所の、視覚的、及び音声的記録を数か月に渡って撮影されたもの)。
 1910年にパリで大洪水がありました。柱のテラゾーのベースは、かつてセーヌ川の氾濫時、ここまで水位が上がったという印が付けられています。
 壁面は等高線を表していて、旧ルーヴェエ島の地層図を描いています。

 昔、セーヌ川には3つの島があったそうです。ルーヴィエ島は、河川貿易のための木材貯蔵庫になっていましたが、19世紀半ばに埋め立てられ右岸の一部となりました。
 ですので、木材も、このホテルのコンセプト・モティーフのひとつになり、部屋の中でも、木を使った特徴的な部分が各所にみられます。

 ここは旧市庁舎でパリの行政の一部の建物で、この周辺地域では最も高い建築物です。

⑥ゲストルーム
⑥ゲストルーム

⑦革製のバッッグ
⑦革製のバッッグ

⑨ピンクの壁が斬新
⑨ピンクの壁が斬新

 ゲストルームは、7階から14階までが客室で、全ての部屋からパリの景色が見渡せます。大開口の窓には、やはり遮熱レースが使われていました。木製の縦格子は、壁や間仕切りに使用されています。
 ベッドサイドの照明は、水滴の波紋をイメージしてデザインされたもの。
 ベッドスカートはレザー。ヘッドボードは、水滴の波紋のような地模様の生地が貼り込まれています。
 エルメスらしく、雑誌、タブレットなどが入る革製のバッグも掛けられています。家具はモダンスカンジナビア。

 16階のバー、ボニー。最強のルーフトップ。高層ビルが建っているオフィスエリアから、モンマルトル、エッフェル塔、パリ360度見渡せます。椅子には、アイボリーのブークレの生地が貼られていました。
 その隣のスモーキングエリア。ピンクの壁が美しい空間、あえてピンクが斬新!!

廃棄物を使ったアップサイクルの現代アートや、デジタル体験アートを活用した自然環境保護への提案もしているホテルです。

⑧16階のバー、ボニー
⑧16階のバー、ボニー

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