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今田 百春 氏

　icon（（一社）日本インテリアコーディネーター協会）は、昨年10周年を迎えましたが、icon中四国支部は2018年に開設され、お蔭様で今年2023年の5月、5周年を迎えました。コロナ禍にもかかわらず、会員は増えています。
　
　icon中四国支部の主な活動としては、例えば2018年に津山市と地元家具の展示コラボレーションを東京で2回開催しています。お蔭様で津山市とは現在に至ってもご縁が続いています。

　その他、コロナ前はショールームの少ない中四国地区において、実際に手を取って商品知識をつけようという思いで、東京や大阪からメーカーに来てもらい、　セミナー兼展示会を開催したり、3Dパースの技術や、造作家具知識、壁装材知識など、より高度なプレゼンのための勉強会をしたりしていました。

　2020年からのコロナ禍中では、すぐにオンラインでの活動に切り替え、早い時期からオンラインセミナーやオンライン交流会を催しました。
　フリーランスのICが、地方からでも安心して活動できるようにiconの特典を紹介したり、賛助会員との距離を縮めてお互いがビジネスに結びつけるために、毎月の定例会で各賛助企業の30分間紹介プレゼン＆質疑応答を実施したりしています。

　具体的には、フリーランスのICを対象に、弁護士を講師としてICと賠償責任についての勉強会を開催し、iconの保険制度を紹介したり、直近ではiconの会員を講師に、スマホで撮影した動画を編集、YouTubeにアップする勉強会を開催し、SNSの活用をすすめたりしています。

　また、ホームページを持っていない会員向けにその場でホームページを立ち上げられる講習会なども開催しています。
　さらに、防災とインテリアをテーマに、中四国支部では初のCPD講座（icon内でスキルの見える化を図る継続的な教育制度）も開催しました。

　今後の活動計画としては、支部開設5周年を迎え、中四国のプチツアーで新たに交流を図る計画があります。様子を見て、一般家庭向けのイベントなども計画してゆく予定です。
　中四国支部はフリーランス会員（B会員）が多いので、各会員がいろいろな形で自分自身を発信してゆけるように後押しできる企画を考えていきたいと思います。

　ちなみに、コロナ禍のあと、個人的に変わったことといえば、ZOOMを利用したインテリアコーディネーションの講習や、企業ICの役割コンサルタント等の仕事が増えたことがあります。
　世の中では、SNS等の発達から、「発信したもの勝ち」「インスタ映え勝ち」「ブランディングしたもの勝ち」というような風潮があるようです。

　流れには乗っていきたいと思いますが、しかしながら、我々の扱う「インテリア」の世界は見るだけでなく「快適に暮らす」「より良い時間を過ごす」ための体験・体感を必要とする世界です。見る・触れる・体験することを億劫にせず、より良質であることが必要であるという気風を盛り返し、高品質であることのエビデンスを、胸を張ってICが語れるように、空間づくりにご協力いただきたいです。

　また逆に、オンラインによるコミュニケーションの発達を利用して、より一般家庭への商品認知なども行われてゆくと思います。その際には、やはり質を語れるベテランのインテリアコーディネーターが、インフルエンサーとして起用されてゆくのではないかと思います。

　業界の発展のために、普段からインテリアコーディネーターとのコミュニケーションもお互いに各協会などで深めてゆかれますことを願っております。