本紙紙面

2020年11月10日配信

【デジタルプリント×内装工事店】
アーティスト壁紙地産地消販売ネットワーク「KABEGA」始動

「KABEGA」トップページ
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 「日本の壁に彩りを」をテーマに、デジタルプリント技術を駆使してアーティスト作品を壁紙で展開しECサイトにて販売、さらにそれを地域の内装工事店が製造(プリント)し施工するという、アーティスト壁紙地産地消ネットワーク「KABEGA(カベガ)」が、今年9月に始動した。

 「KABEGA」を運営するのは、職人プロ集団「ハンガーズ」の発起人であり最高技術責任者の君和田重則氏(ハンガーズ(株)/(株)K3)、および福井県のサインディスプレイ会社・(株)ホーコーズ(番場光太郎社長/本紙2020年1月25日号にて紹介)、茨城県の内装工事業者・(株)オスク(大野剛社長)の三者である。

君和田氏
君和田氏

 「壁紙の地産地消プロジェクト構想は、ハンガーズを立ち上げた当初から描いていました。その実現に向けて、ハンガーズの全国施工ネットワーク、そしてデザインソースとしてアーティストの協力を得て今回のプロジェクトをスタートしました」と語るのは、「KABEGA」の発起人で、デジタルプリント壁紙施工の第一人者として知られる君和田重則氏だ。

 「KABEGA」のヒントとなったのは、サインディスプレイ業界のビジネスモデルである。同業界では、小規模な事業者でも自社でプリンターを持ち、自社で出力をして現場に納めることが当たり前となっている。それならば内装業界も同じように、内装工事店自身がデジタルプリント機器を導入し、オリジナルのデザインデータを壁紙として出力、それを施工するという、いわば壁紙の地産地消モデルが構築できるのではないか。

 「そうした内装業者をネットワーク化し全国に広めることができれば、内装業者は単なる施工業者ではなく壁紙メーカーとして存在感は高まるはずです。そうなれば内装業は魅力的な仕事となり、若者の成り手不足解消にもつながってくると考えました」

 そこで君和田氏は、約5年前にその先行モデルとして風景写真などのデジタルデータを集めたカタログを制作し、内装業者によるデジタルプリント壁紙の製造・販売・施工ビジネスを開始した。ところが思ったような動きにはならなかったという。また他の内装工事店でもプリンターを導入する会社は出てきたが、やはり効果的に活用できていないのが実情だった。



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