本紙紙面
ネット通販の強み活かした受注システム
今後はSNSでの拡散を目指す
1階売場 ボタニカルなイメージの空間
シャビーシックな2階売場
柄物のカーテンを厳選して展示
「クローゼット」というコンセプトの下、店内では靴を脱ぎスリッパに履き替えてもらうスタイルを採用、まさにクローゼットの中にいるような雰囲気を演出している。
その中でカーテンのサンプルは洋服のハンガースタイルで展示、売場にはフィッティングスペースを数カ所設けて自由に試着しながら選べるようにした。
またサンプル自体も選定には非常にこだわったという三橋社長。実物展示する600点は、現在ネット上で販売する総点数の約一割程度であるが、無地系はほとんど選ばず柄物を厳選して展開、デザインを選ぶ楽しさを追求したとのことだ。
このように、カーテンを選ぶ楽しさを存分に表現したリアルショップをつくりあげた三橋社長であるが、やはり主体はネット通販ショップである。受注はインターネットで一元的に受け付けるなど、その強みを活かした仕組みを導入している。
例えば、サンプルのプライスカードにはすべてQRコードを印字、スマホで読み取ると『びっくりカーテン』の通販ショップでそのまま注文ができる。
もちろん、店内で決定に至らなかった場合でも、自宅に戻ってからネットで注文が受けられる。
また、ネット通販でも電話対応などによる接客販売を行う同社は、当然ながらリアルショップにおいても接客を重視、現在は5名のスタッフでコーディネート提案も含めて対応しているが、窓数が多い場合など必要に応じて接客したスタッフがPCでネットにアクセスし見積りから発注までを対応する。
「どのような方法でもご注文いただけるという形にしています。ネットがあるということを活かしていきたいと思っています」
これこそネットとリアルが融合した理想形ということだろう。
1階売場中央のモロッココーディネート提案 。この魚柄が一番人気という
デザインタッセル
こうして11月7日を迎えたわけだが、オープン以降は想定を上回る来店数となっているそうだ。特に土日の午後は、用意している50足のスリッパがなくなるほどの盛況ぶりという。
「インターネットだけでは買えない、というお客様もたくさんいらっしゃいました。お店がなければ売れていなかった方々ですから非常に意味があったと考えています」
また売れ筋も実物をみてもらうことで変化、モロッコのイメージでコーディネート展示している魚柄の大胆なデザイン生地が一番人気になっているという。さらにタッセルも無難な共柄は皆無で、デザインタッセルが必ずセットになるそうだ。
その一方、あまりにも土日に来店客が集中するため、重視している提案販売ができていないという課題を掲げる三橋社長。その反省から、平日に予約制を取り入れ、予約者に記念品をプレゼントするなど平準化を図っているとのことだ。
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