業界ニュース
2026年10月29日配信
「alter. 2026, Tokyo」が日本橋三井ホールで開催中

Obscured Apparatus

Loophole

PHANTOMS
次世代を担う多様な領域のクリエイターがチームを組み、プロトタイピングとコラボレーションを通じて、プロダクトデザインの価値を更新するデザインイベント「alter. 2026, Tokyo」(主催:同展実行委員会)が10月29日(木)〜11月1日(日)、東京・中央区の日本橋三井ホールにて開催されている。
従来のデザインイベントは、著名なデザイナーのショーケースとなりやすいのに対し、「alter.」は30代以下のクリエイターを中心にチームを組成するプロジェクトを基本単位とし、グローバルなデザインシーンを牽引するコミッティメンバーによる審査を経て選出されたプロジェクトに対して経済的なサポートを行いながら、空間や体験の設計も含めて新たなプロダクトのあり方をプロトタイピングする場を作ることを目指している。
昨年に続いて2回目目の開始となる今回も、国内外から75名のクリエイターが参加。会場では、9組のプロジェクト展示を中心に構成される「EXHIBITION」に加え、プロトタイプにとどまらず、販売を通じてデザインを社会や暮らしへ届けることを目指す「CIRCUIT」、プロダクトに触れ・使い・対話する交流の場「LOUNGE(STUDIO / BAR)」、コミッティメンバーが優れたプロダクトを選出する「AWARD」など、多彩なプログラムが展開されている。
主なプロジェクトとしては、まずObscured Apparatusは、リサイクルショップやインターネットオークションなどで「用途不明」として手放された機器やジャンクスピーカーを収集、元の機能を保ったまま新たな筐体へと移し替え、機能を保持しながらも正体を秘匿された「役に立たない」オブジェクトへと変容させている。
Loopholeは、ネットを視聴する時に表示されるお馴染みのローディングマークを照明にすることで、デジタル環境における「待つ」行為を物理空間へと移し替えており、日本舞踊家・花柳徳太郎とのコラボを通じて、デジタルの時間と身体的な時間感覚を交差させ、プロダクトと身体、テクノロジーと伝統のあいだに、新たな「待つ時間」を立ち上げる試みである。
PHANTOMSは、刺繍を、素材の知性、文化的記憶、未来へ向けた工芸のメディアとして捉え直す試み。空間インスタレーションへと展開した今回は、目に見えない構造を知覚しうる体験へと翻訳しながら、刺繍のうちに埋め込まれた隠れた構造を探究。無形文化遺産を体現するスイスの刺繍職人と中国のテキスタイル職人と、異文化・世代・分野にまたがるコラボを展開。伝統的な職人技、歴史ある刺繍機械、現代のデザイン言語を接続し、知覚しえないものを、触れられるものへと変え、ヘリテージ(遺産)とデザインの関係を問い直し、人間の芸術的表現とテクノロジーの精緻さとの対話を探ることを誘う。
「他力研究所 -実験茶会-」は、会場そのものを一つの茶室に見立てた、亭主不在の茶会である。「他力」とは、気圧のわずかな変化、大地の微細な振動、光や風の揺らぎ、生き物の気配、雲の流れなど、人間の知覚や制御の及ばないところで、確かに働いている力のこと。今回は、高精度センサーを使って採取されたデータを、AIアルゴリズムの潜在空間を通じて他力データ(.trk)に変換、東洋製罐の技術でペットボトルの原料であるプリフォームに注ぎ込まれ、フリーブロー成形によって、二度と同じ形を持たない器を生成する(お茶の伊藤園とコラボ)。
入場料は1日券2000円など。詳細はウェブより。

他力研究所
「alter. 2026, Tokyo」公式サイト
https://altertokyo.com/
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