インテリア業界最新情報掲載＆無料ニュースメール配信のオンラインインテリアビジネスニュース

　(一社)クロス事協会は、このほど第7代代表理事に岡室憲氏（株式会社ＭＵＲＯ・大阪府堺市）が就任した。
　岡室代表理事は「解像度を上げる」をテーマに、内装業界のさまざまな課題に取り組む。

　

所信表明「解像度を上げる」

岡室氏

　この度、⼀般社団法⼈クロス事業協会の第7代⽬代表理事に就任いたします、岡室です。

　私の代で掲げたいテーマは「解像度を上げる」です。
　最近ではビジネス⽤語としても定着しつつあると思いますが、ここで⾔う「解像度を上げる」というのは、物事を具体的に深掘りし、曖昧な思考を明晰にすることを意味します。俯瞰して物事をとらえることも⼤事ですが、個々で抱えている問題に⽿を傾けたり、クローズアップするからこそ⾒えてくる問題の本質もあるかと思います。

　内装業界での「⼈材不⾜、若⼿の⼊職が少ない」「過酷な労働環境」などの問題点に対して、業界という⼤きな主語で漠然と考えているだけでは、当然改善することはできません。例えば「⼈材不⾜」という課題で考えると、⼀つには職業の認知度が低いこと、それから現代の働き⽅に沿った雇⽤形態が取り⼊れにくいことなど、原因をいくつかに分解することができます。その1つひとつをさらに深掘りしていくことで、雇⽤を受け⼊れる側がまず何を学び、実践すべきか等が⾒えてくるのではないでしょうか。

　解像度を上げた明確な問題点に対し、協会として、それぞれの⽴場として、四位⼀体のクロス事業協会だからこそ、多⾓的な視点から解決に向かうことができると考えています。また、内装仕上げに関わる多くの業界団体がありますが、業界の団体と⼀括りにするのではなく、1つひとつの団体に所属する「⼈」とよく話をして、⽬的や想いを理解し切磋琢磨することで、協会としてより⼤きな影響⼒をつけていきたいと思います。

　今後の具体的活動としては引き続き産学連携事業に⼒を注ぎ、学⽣の将来の職業選択の⼀つになるように、この仕事の魅⼒を様々な形で内外に伝えていきたいです。どうぞ、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

⼀般社団法⼈クロス事業協会 代表理事 岡室憲