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吉川会長

　(一社)日本インテリアファブリックス協会（NIF）は、5月13日（水）、東京・一ツ橋の如水会館で、平成27年度総会を開催、平成26年度事業報告、平成27年度事業計画および役員人事を承認した。

　新年度の主な事業としては、情報活用委員会では、(1)NIF公式ホームページの運営、(2)NIF機能性表示マークの業界標準化、(3)関連団体との連携による活動（日本ブラインド工業会との連携により紐やタッセルの安全に対する注意喚起に関する表示規定を策定し、会員企業を対象に見本帳等販促物への表示を推進。また、経済産業省高機能JIS化整備事業「ブラインドのひもの安全性（子どもの安全）に関するJIS開発」第２年度委員会に参加）。環境技術委員会では、(1)臭素系難燃剤の使用禁止関連情報の収集・提供（環境省におけるHBCD含有廃棄物の廃棄フロー策定及び運用への対応を検討、ストックホルム条約におけるDBDE使用禁止スケジュールに対応、国のPBDE使用禁止スケジュールに対応）、(2)NIF機能性表示マークの評価に対する検討（遮熱レースの基準見直しを検討、情報活用委員会との合同分科会で、「ミラー」「遮像」「UVカット」の基準を検討など）。調査・人材育成委員会では、「第33回インテリアファブリックス等出荷実態調査」「第31回インテリアファブリックス等輸入実態調査」の実施をはじめ、人材育成基礎講座の開催、「平成26年度市場規模の策定」などを行う。需要開拓委員会では、(1)「４月10日はインテリアを考える日」活動の一環として「部屋mite大賞」を実施、(2)窓装飾プランナー資格試験を実施するとともに普及啓発活動を行う。
　また「インテリアトレンドショーJAPANTEX2015」は、平成27年11月18～20日、東京ビッグサイトにおいて、「ホーム・ビル＆インテリアWEEK」の統一呼称のもと、一般社団法人日本能率協会主催「ジャパンホーム＆ビルディングショー2015」と合同開催される。

　なお、総会終了後、ブランディングアドバイザーの松浦祥子氏を講師に、特別講演「モノづくりからブランドづくりへ　グローバルマーケティング」と、懇親会が行われた。講演で松浦氏は、ブランドとは何かから説き起こし、BtoBでもブランディングで競争優位性を確立し、値下げ圧力に対抗しうること、またインテリアファブリックス業界では、海外市場展開を視野にグローバルマーケティングを推進し、国内ではリフォーム需要への対応強化、トータルインテリアの強化、エンドユーザー向けブランディングの強化が必要などと述べた。

　吉川会長は、「３月決算の各企業の業績発表をされているが、われわれインテリア業界は、４月以降の消費税増税の影響を受けたにもかかわらず、さすがに前年よりアップし、利益も堅実に稼いでいる。この業界もトップ企業の経営のご努力により健全な形になっている。NIFの市場規模の試算ではインテリアファブリックス市場は5700億円となっているが、一方で住関連としては６兆円以上のマーケットがある、また新築住宅は88万戸だが、住宅ストックは（空き家も含め）5400万戸ある。この業界の行く方向もおのずと示されていると思う。そうした中、昨年NIFでは、窓装飾プランナーの制度を発足。2540名が受験し、690名が合格した。１／４の合格率でスタートしたが、資格だけもっていても意味がないので、６月には産地で１期生のためのスキルアップ教室を実施する。また８月26日には２回目の試験を実施するが、窓装飾プランナーの趣旨を業界企業が理解し、いい方向に牽引して、窓装飾プランナーの価値づくりをお願い申し上げたい」などと述べた。

■平成27年度新役員（敬称略）
会長（代表理事）：吉川一三（住江織物（株）社長）
副会長（業務執行理事）：柏原賢二（東リ（株）会長）▽同：安田正介（（株）サンゲツ社長）▽同：山口進（（株）川島織物セルコン社長）
理事：頃安雅樹（極東産機（株）社長）▽同：大槻保人（トーソー（株）社長）▽同：福岡勇之輔（（株）ニチベイ社長）▽同：岩瀬信男（フジライトカーペット（株）会長）▽山田俊之（リリカラ（株）社長）
常務理事（業務執行理事）：西田武司（同協会常務理事）
監事：池上茂（（株）フジエテキスタイル社長）▽同：西村陽介（シンコールインテリア（株）社長）