業界ニュース

2015年4月1日配信

テシード 「壁紙の可能性を探る」トークショー開催

トークショーに参加した3名
トークショーに参加した3名

 (株)テシードは、谷根千エリアと呼ばれる、東京・谷中にある、築60年の木造アパートをリノベーションした“最小文化複合施設”「HAGISO」で、3月31日、「壁紙の可能性を探る」トークショーとファッションショーを開催した。これは、壁紙を使ったことのない建築家、場づくりの専門家、インテリアデザイナーという様々な立場から語り合い、壁紙の可能性を探った企画で、ファッションショーも同時開催され、東京藝大、日大芸術学部、上田安子服飾専門学校などの学生たちによって製作された、輸入柄物壁紙を素材に使ったドレスや蝶タイなどの小物が発表された(Esquisse:都築響子)。

 ちなみに、トークショーでは、HAGISOを運営する建築家の宮崎晃吉氏(HAGISTUDIO代表)、コワーキングスペースやパーティルーム、中古不動産スマホ仲介サイトなど、場づくりの総合プロデュースを展開する中村真広氏((株)ツクルバ代表取締役CCO、)、輸入柄物壁紙ブレイクのキッカケを作った坂田夏水氏(夏水組代表・インテリアデザイナー)が、壁紙で出来た衣装そのままの姿で登場。宮崎氏は、木造アパート、シェアハウスとして運営され、東日本大震災後、老朽化のためとりこわされる予定だったHAGISOが、地域の中でアートを発信する拠点として第三の人生を生きることになった経緯を紹介。次のステップとして、街全体を有機的につなぎ、宿泊施設に見立てた展開を模索しているそうだが……、実は宮崎氏は、これまで壁紙を使ったことがなく、建築系の教育の影響か、既存壁の凸凹した不陸の味わいに惹かれる反面、平滑をとること自体に抵抗があり、装飾は悪という観念から「なかなか一歩が踏み出せない」とのこと。それに対して、「今日は宮崎さんに壁紙を使ってもらう会にしよう」と突っ込みを入れたのは坂田さん。輸入壁紙はアクセントウォールとして使えばコストパフォーマンスがよく、可能性を感じている、現在1%程度であるシェアが将来10%になることもあり得ること、さらに衰退しつつある日本の伝統的な襖紙にも注目しているなどと発言。また、“空間ベンチャー”というこれまでなかった職業を仲間と創造した「ツクルバ」の中村氏は、中古不動産スマホ仲介サイトを通じて、電球を発明しただけでなく電力網も整備したエジソンを目指して、“場”を発明したいなどと述べた。

東京藝大、日大芸術学部、上田安子服飾専門学校などの学生たちによって製作された、輸入柄物壁紙を素材に使った作品
東京藝大、日大芸術学部、上田安子服飾専門学校などの学生たちによって製作された、輸入柄物壁紙を素材に使った作品

テシードのホームページ
http://www.tecido.co.jp/

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