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リビングフロア

リビングフロア

WALPA

　(株)三越伊勢丹ホールディングス（大西洋社長）では、かねて推進してきた伊勢丹新宿本店５階リビングフロア、６階ベビー子供フロアの売場リモデルをこのほど完了し、３月４日（水）、装いも新たにオープンした。「世界最高のファッションミュージアム」の完成を目指して、2013年３月の婦人服・婦人雑貨フロアからスタートした売場リモデルは、今回で第２ステップが終了した。

　５階リビングフロアは、従来の商品カテゴリー別、ブランド別の売場展開を見直し、ライフスタイルをイメージした「くつろぐ」（リビングパーソナル）、「つどう」（キッチンダイニング）、「やすらぐ」（ベッドバスパウダー）という３つのテーマで構成し、さまざまな暮らしのシーンを提案していく。また、フロアの中心には、つねに最先端の突き抜けた提案をおこなうコーナー「パーク」を設置。リビングの固定概念（アイテムや分類）に縛られないサプライズとモードを発信し、リビングのファッション性を上げていきたいとしている。ちなみに、輸入壁紙専門店「WALPA」が銀座に引き続き出店をしている。

　なお、新進気鋭のクリエイターや、国内で手に入りにくいアイテムなど、伊勢丹独自の企画を発信するメインエリア「センターパーク／ザ・ステージ♯5」では、オープニングイベントとして、「Marimekko celebrate with color」を３月24日まで開催している。これは、人気ライフスタイルブランドの「マリメッコ」とコラボして、花や植物など、生命の宿る伊勢丹限定のファブリックアイテムを展開しているほか、見せ方にも工夫を凝らし、「マリメッコ」の生地がくるくる回る「ボタニカルダンス」の展示もみどころとなっている。

マリメッコ

マリメッコ

WALPA

　他方、６階ベビー子供フロアでは、「ファミリーで知育するシーン」（玩具）、「妊娠・産前・産後のシーン」（マタニティ・新生児）、「幼稚園・小学校生活のシーン」（スクール子供雑貨）に加えて、「ファミリーでファッションを共有するシーン」として、ラグジュアリー、キャラクターなどを展開している。
　ベビー子供向けのフロアと言えば、明るくて原色が溢れかえるイメージがある。だが、伊勢丹のベビー子供フロアは、子供がいる雑誌編集長から「買いたいものが何もない」と言われたことが動機となって見直しに取り組んだそうで、婦人服売場を意識して、照明にも凝ったラグジュアリーな雰囲気となっている。

　三越伊勢丹ホールディングスの大西 洋社長は、今回のリモデルについて「百貨店は、私の理想では、お客様に館の中ですべてお買い上げ頂くことが大きなミッションだが、婦人服をお買い上げ頂いたお客様の２割に満たない方しかリビング、ベビー子供売場をご利用頂いていない。少なくとも半分ぐらいの方にはご利用頂きたいということで、今回こういう形になった。リモデルに100％の成功はない。今日が終わりではなく、自分たちが思っていたお客様のニーズ、潜在的なお客様が考えていることとは３割か４割ずれると思う。それを今年の秋に、どれだけ早く修正できるかが、この６ヶ月間の私どもの勝負だと思っている」としている。

ベビー子供フロア

左から（株）三越伊勢丹ホールディングス・大西　洋社長、（株）丹下都市環境設計・丹下憲幸社長、オープニングイベントを担当したダンサー／コレオグラファー・仲宗根梨乃氏、GLAMOROUS co.ltd.・森田恭通社長、伊勢丹新宿本店長・鷹野正明氏