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塩ビ壁紙のリサイクル技術を公開

インテリア文化研究所（本田榮二代表）では、10月2日（金）に(株)INAX銀座ショールーム会議室にて恒例の秋季セミナーを開催、業界関係者約60名が受講した。
今回のセミナーは、塩ビ壁紙マテリアルリサイクル技術の紹介、フリース壁紙の可能性、そしてハイムテキスタイルトレンド分析という3つの多彩なテーマで実施された。その中でもっとも注目を集めたのが塩ビ壁紙のマテリアルリサイクルで、セミナーでは世界で初めて塩ビ壁紙の完全リサイクル技術を確立し、近々商業ベースでの稼動を開始するアールインバーサテック(株)代表取締役社長の網本氏を講師に迎えその全貌を公開した。塩ビ壁紙は、製造現場、新築工事現場、改修・解体現場などから毎年10万トン以上の廃材が発生しているが、塩ビ樹脂層とパルプの分離が難しいなどの理由からリサイクルが進まず、その大半は埋め立て処分されていた。それを高速遠心叩解法などの新技術によって分離を実現した。
またハイムテキスタイルのトレンド分析については、2007年からのトレンド傾向を振り返り、その変遷などから現在のトレンドを解説、さらに2010年のトレンド分析についても来年1月の開催に先立ち実施した。本田氏によれば、2010年ハイムテキスタイルのトレンドは、大きな路線転換はなく2009年の傾向がさらに加速されるとし、エコロジー、ファッション化、マルチミックス、コラボレーションの4つが大きなポイントになるという。なお参加者特典としてトレンドブックの主要部分を翻訳した資料が配布された。