2009/03/16　2009スペイン・ホームテキスタイル展示会に10社が出展

業界ニュース

2009年3月16日配信

2009スペイン・ホームテキスタイル展示会に10社が出展

スペイン大使館経済商務部及びスペイン・ホームテキスタイル協会は、｢2009スペイン・ホームテキスタイル展示会Home Textiles from Spain｣を、3月11～12日の両日、東京・六本木のスペイン大使館B1階展示室で開催した。スペインのホームテキスタイル製品を直に見られる国内唯一の機会として毎年開催されている同展には、今回スペイン企業10社が参加。カーテン用生地、家具用張り地、デュベカバー、ベッドカバー、ソファカバー、マットレスプロテクター、ラグ等の最新アイテムを日本人バイヤーに訴求した。
ここでは、出展10社の概要を写真でふりかえってみたい。

Home Textiles from Spain　フォトレポート

【サティ】　バルセロナを拠点とするスペイン最大手の産元企業であり、なおかつコレクションを在庫してカット販売も展開。世界１万1000件の小売店と取引があり、１日平均1200～1300カットを出荷、カット作業だけで40数名が三交替で従事しているという。

【ディマス】光沢のあるファンシーヤーンのジャカードが一番の特長。日差しが強い地中海の国々で多用されているシニェール織りを使ったカーテンも面白い。新作のプリントは、若々しい元気な色使いが特長であった。

【テキスティレス　ホイペル】　アーティスティックな表現に強みがある。写真の花柄は、３色に見えるが、７色の糸を使ったグラデーションで、繊細に表現されている。ほかに、ウォッシャブル対応で椅子張りにも使える、耐久性に富んだ刺繍生地などを訴求。

【テキスティレス　フラウ　ペレス】　クラシックな柄行きのゴブラン生地を提案した。バラなど伝統的な図柄に加えて、今回はブースの背景にも使われた“書棚柄”の生地が非常にユニーク。壁掛けとして提案したら面白いのではないか。

【バレンサテクス　コンフォートグループ】　寝装品では唯一の出展。手にしているのは、真空梱包のマットレス。工場出荷段階で空気を抜き、標準的なマットレスを直径21センチのコンパクトサイズに圧縮、流通過程での持ち運びや店舗での陳列に利便性がある。

【エイサ　コンフェクシオン】　椅子張り地は、伸縮素材のエラステックを使用したもの。椅子の形状にフィットするフレキシブルさが、日本市場でも反響が大きい。ファブリックは、トレンドカラーのパープルやピンクをポイントに光沢感のあるモダン生地を訴求。

【カニェテ】　５年連続の出展。新作プリント11シリーズは、ミッドセンチュリーにモチーフを求めた、明るいポップな色使い。写真のコレクションは、オーガンジーからジャカードまで一冊に編集・収録した完璧なコレクションであるという。

【ティシドルス】　初めての出展ながら、最も商談が活発だったブースの一つ。自然素材100％のハンドメイド製品で、ナチュラルカラーを中心に展開。トレンドのパープルもナチュラルな雰囲気で提案。用途はクッションカバーやスロー、ショールなど。

【アンティロ】　バレンシアの企業。用途はカーテンから装飾生地全般まで、テーストはクラシックからモードなものまで様々な生地があるが、同社の強みはデザインであり、今回は、光沢糸で柄を表現したメタリックなファブリックがイチオシだという。

【アルフォンブラスAB21】　初めての出展。スペインのデザイナー、Agatha Ruiz De LA Pradaのデザインによる新作ラグ等を紹介、今回最も注目度が高かったブースである。2008年イタリアデザイナー協会最優秀外国人デザイナーに選ばれた彼女の知名度は世界的に高まっており、既に世界600社と取り引きしているという。実は１月に開催された「メゾン・エ・オブジェ」で、ブースに立ち寄ったのは、ほとんどが日本人だったそうで、パリの展示会であることを忘れるほどであったとか。何年も前から日本参入を考えて来たが、今回想像以上の人が立ち寄り、しかも具体的な商談が出来たことは、言葉がないぐらいうれしく、満足しているとのこと。Agatha Ruiz De LA Pradaのラグは、カラフルで元気の出る色使いと、幾何学的ではないフリーハンドなカタチのデザインである。同社では、顧客のニーズに合わせて、どんな加工にも応じることが出来るとしている。