2022/12/07 「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2022」受賞作品を決定

リノベーション

2022年12月7日
「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2022」受賞作品を決定

総合グランプリ「総二階だった家(平屋)」（(株)モリタ装芸の）

　(一社)リノベーション協議会（山本卓也理事長）は、2022年を代表する魅力的なリノベーション事例を選ぶコンテスト「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2022」（選考委員長:同協議会発起人＝島原万丈氏）の授賞式および選考委員による講評会をさる12月6日、東京大学本郷キャンパス内にて開催、(株)モリタ装芸の「総二階だった家(平屋)」を総合グランプリに選出したほか、施工予算別の各部門最終優秀賞、審査委員特別賞を決定した。

　総合グランプリに輝いた(株)モリタ装芸の「総二階だった家(平屋)」は、空き家になっていた築47年のご両親の家を、総二階建ての建物をダルマ落としの要領で平屋にし、床面積を半分に減築したリノベーション事例。減築と軽量化で耐震性能を確保した上で、断熱性能は同地のZEH基準を上回るUa値0.44を達成したことで長期優良住宅の認定を受け、補助金で施主の負担軽減にも貢献するという、今日的な社会課題に対してリノベーションの持てる力をフルに発揮し正攻法で向き合った、正統派ストロングスタイルのリノベーションである。

　なお、「リノベーション・オブ・ザ・イヤー」は今回で10回目の開催となった。同コンペティションでは、消費者にとって関心の高い施工費別に「500万円未満部門」「1000万円未満部門」「1000万円以上部門」「無差別級部門」の4部門を設け、全国からエントリーされた計260作品を、SNSを活用した一般ユーザーの声を取り入れた一次審査により64作品をノミネート。その後、住宅系を中心としたメディアの編集者9名で構成された選考委員による最終選考の結果、総合グランプリ、部門別最優秀賞4点、特別賞14点を下記のように決定した。

＜500万円未満部門最優秀賞＞
「inherit from TAISHO ~古民家×アンティーク~」|フクダハウジング（株）
＜1000万円未満部門最優秀賞＞
「5羽+1人で都心に住まう」（株）NENGO
＜1000万円以上部門最優秀賞＞
「Ring on the Green 風と光が抜ける緑に囲まれた家」（株）ルーヴィス
＜無差別級部門最優秀賞＞
「駅前ロータリーを歩行者の手に取りもどせー『ざまにわ』」（株）ブルースタジオ

<特別賞>
●テキスタイル・リノベーション賞／「テキスタイルの可能性。」（株）sumarch
●新築リノベーション賞「7°の非破壊リノベーション」（株）ブルースタジオ
●スマートスパイス・リノベーション賞「暮らし方料理人」（有）中川正人商店
●まちのクリエイティブ・リノベーション賞「納屋と団地、小さなまちの職住一体のカタチ」（株）フロッグハウス
●まちの余白リノベーション賞「間隙から生活と遊びの間／LifeShareSpace~noma~」（株）ネクスト名和
●3次元空間活用リノベーション賞「Summer Camp House 子供達の「自分で」を育てる家」リノベる（株）
●「コト」のデザインリノベーション賞「コトなるカタチ」（株）ブルースタジオ
●マーケティング・リノベーション賞「まちなかロッヂ」（有）ひまわり
●フェミニン・リノベーション賞「世界を旅するネイリスト〜海外の開放感と自然の光が広がる空間〜」（株）bELI
●ローカルレガシー・リノベーション賞『「Mid-Century House」／消えゆく沖縄外人住宅の再生』（株）アートアンドクラフト
●ヘリテージ・リノベーション賞
「津田山の家〜浜口ミホの意匠を住み継ぐ〜」（株）NENGO
「時空を旅する洋館」（株）河原工房
●アップサイクル・リノベーション賞『風景のカケラ、再編集「PAAK STOCK」』paak design（株）
●ローカルグッド・リノベーション賞『「くるみ食堂」新しい夕張の未来をつくりたい。』（株）スロウル